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日刊建設タイムズ社
2018/01/24

【千葉】小菅地区で地区計画/成田市/共生バンクが再生医療研/約42・5haで商業・医療集積

 成田市都市計画課は、成田空港に近接し、成田ICに接する小菅地区で、地区計画の導入を計画、このほど地区計画原案をまとめた。地区面積は約42・5ha。区域を観光商業集積地区約14・2haとビジネス・医療集積地区約7・9haに区分。ビジネス・医療集積地区には共生バンク(東京都千代田区麹町5―3)が再生医療の研究所の立地を計画し、開発行為の手続きや用地取得へ向けた協議などを進めている。
 同地区の位置は小菅字間々田、天神台、根古屋、ドウメキ、小塚ノ台、中台、溝川、山田、中小菅、関戸谷及び大山字中峯の各一部。成田国際空港の北西約1q圏内に位置し、成田ICの北側、国道295号に接する。区域は以前に日本ビューホテルがゴルフ場の開発を計画していた場所を含み、大部分が山林・原野・田畑で、市街化調整区域となっている。用地は成田国際空港が大部分を所有している。
 地区計画では、空港利用者のための宿泊施設やインバウンド需要を受け止めるためのショッピングモールなどの商業・娯楽施設、広域交通ネットワークを生かした流通業務施設や国際展示場、再生医療などの高度の医療研究を行う研究施設など、新たな産業拠点の形成を目指す。
 区域を観光・商業集積地区約14・2haとビジネス・医療集積地区約7.・9haに区分し、「にぎわいの創出と新たな産業の振興」と「観光ビジネス・医療拠点の形成」を図ることを目標とする。土地利用では、宿泊施設や商業・娯楽施設を誘導し、新たな産業・医療拠点の形成を図り、電線地中化や歩道の整備で施設利用者の安全性と快適性を高める。
 地区施設では、区画道路(幅員12・5m及び9・5m、延長約2700m)、公園2か所(約3万5000u)、調整池2か所(約3万1000u)を配置。快適性や景観に配慮した高質空間化を進め、道路は施設利用者の安全性や利便性を考慮し、歩道のバリアフリー化や照明を整備する。
 地区計画では、建築物の用途制限、敷地面積の最低限度、壁面位置の制限などを設ける。用途は、建てられる建築物をホテル・旅館、店舗・飲食店、事務所、遊技場、集会場・展示場などに制限。建築物の敷地面積は最低限度を1000u以上とし、壁面位置は区画道路の道路境界線までの距離を2m以上、区画道路以外の道路、隣地境界線までの距離を1m以上とする。
 来月に地区計画案を縦覧し、3月下旬に市の都市計画審議会に諮り、県知事との協議を経て6月中の決定・告示を目指す。
 地区計画による土地利用方針は次の通り。
 ▽質の高い宿泊施設や地域の特性を生かした商業・娯楽施設を誘導▽流通業務施設や再生医療センターを整備し、空港の広域交通ネットワークのポテンシャルを生かした新たな産業・医療拠点の形成を図る▽ゆとりある歩行空間の形成のため、電線の地中化や歩道の整備を図るとともに、敷地内に空き地を確保し、施設利用者の安全性と快適性を高める▽地区内に残る歴史や地形を生かした区画を形成。オープンスペースを確保し、安らぎ空間の形成と災害時における避難スペースを確保▽周辺の自然環境と調和した樹林を保全するとともに、敷地内での植栽や屋上緑化等を行うことで、緑豊かな環境の形成を図る。k_times_comをフォローしましょう
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