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日刊建設タイムズ社
2018/01/26

【千葉】基本設計を一時中断/県総合救急災害医療センター/県循環器病C統合で/あり方検討委で検討へ

 県病院局は「(仮称)千葉県総合救急災害医療センター」の基本設計について、県循環器病センター(市原市鶴舞575)を統合する案が浮上したため、昨年11月から一時中断している。同局では今後、健康福祉部と連携し、有識者や医療関係者、地域代表などで構成する県循環器病センターのあり方検討委員会を設置し、様々な角度から検討を行い、整備の方向性を示す予定。整備の方向性が示された段階で、設計を再開するか中止するかを判断する。
 県循環器病センターの県総合救急災害医療センターへの統合は、昨年の9月議会で提案があり、12月議会で同局が検討委員会を設置し、検討することを説明した。
 県循環器病センターのあり方については、2014年に東千葉メディカルセンター、昨年4月には同センターの所在する市原医療圏の帝京大学ちば総合医療センターが救命救急医療センターに指定され、昨年10月には県循環器病センターの脳神経外科医2人が派遣元の東千葉メディカルセンターに異動するなど、同センターを取り巻く医療環境が大きく変化していることがある。このため、同局では同センターのあり方を検討し、機能の移転を含めた今後の方向性を示すこととした。
 一方、県総合救急災害医療センターは、施設の老朽化する県救急医療センターと県精神科医療センターを一体的に整備し、併せて県精神保健福祉センターを合築する計画。昨年度で基本計画を策定し、本年度で基本設計に着手した。基本計画は病院システム(東京都豊島区目白2―16―19)が担当し、基本設計は公募型プロポーザルで当選した梓設計(東京都品川区東品川2―1―11)と昨年7月3日付で契約し作業を進めていた。
 同施設の建設場所は現・県精神科医療センターの隣接地で、千葉市美浜区豊砂6―1ほか地先。敷地の用途地域は準工業地域(建ぺい率60%、容積率200%)。敷地面積は約4万2000u。建物規模は延べ約2万1000uの計画。建物用途は病院(高度救命救急センター、精神科救急医療センター、基幹災害拠点病院、精神保健福祉センター)で、病床数は一般病床100床、精神科病床50床の合計150床の計画。
 基本設計の内容は、@(仮称)県総合救急災害医療センター建築工事に係る基本設計等A外構(災害対策に伴う造成計画を含む)及び植栽計画等B既存県救急医療センター及び県精神科医療センター解体工事に係るアスベスト調査など。k_times_comをフォローしましょう
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