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北陸工業新聞社
2018/01/31

【石川】かほく東西線1期は来春供用/谷本知事が提出議案説明/県議会定例会

 18年第1回石川県議会定例会(当初議会)は30日に開会し、谷本正憲知事が提出議案の説明を行った。
 先週来の記録的な寒波により、能登地域を中心に水道管の凍結に伴う漏水が相次ぎ、現在も広範囲で断水が発生していることに対し、谷本知事は「県としては29日、関係市町からの要請を受け、日本水道協会石川県支部とともに必要な給水車等の派遣を行い、加えて、被害の大きい市町に職員も派遣した」とし、「市町と十分連携し、被害状況を把握するとともに、自衛隊など関係機関への給水車等の派遣要請など、市町をしっかりと支援する」と強調した。
 道路網の整備では『ダブルラダー輝きの美知』構想に基づき、のと里山海道の4車線化、金沢外環状道路海側幹線、加賀海浜産業道路など、広域道路ネットワークの整備を推進していることを説明し、「このうち、珠洲道路の珠洲市飯田町から野々江町間は7月に供用し、かほく東西幹線道路の1期区間は来年春に供用させる」と明かした。
 新たな県立図書館について、谷本知事は「鋭意、基本設計を進め、本県が誇る伝統文化や里山里海などの資料等からなる「石川コレクション(仮称)」の収集に向けた準備も進めている。文化立県石川の「新たな知の殿堂」にふさわしい図書館となるよう、様々な工夫を凝らす」と述べた。金沢港の機能強化整備にも触れ、「現在、東部工業用地の造成工事を進め、3月には新たなコンテナ上屋の建設に着手するほか、国直轄による無量寺岸壁の水深10メートル化事業に合わせ、来年度から無量寺ふ頭と戸水ふ頭の間の船だまりの埋め立て工事に着手。スピード感をもって整備を進めていく」と語った。
 革新複合材料研究開発センターと県内企業(小松精練)が共同開発した「軽量で錆びないという特長を有す、建物の耐震補強用製品が来年度中に、炭素繊維関連製品としては国内で初めてJIS規格に認定される見通し」と紹介。8月に珠洲市で開く国内ボーイスカウト運動最大の国際キャンプ大会「第17回日本スカウトジャンボラリー」に伴う会場整備や開催体制への支援強化など、準備に万全を期すとした。

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