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建通新聞社
2018/01/31

【大阪】開平小 6階建ての校舎棟を増築へ

大阪市は、児童数の急増に伴う教育環境改善事業で、2018年度に中央区の開平小学校を対象とした校舎増築に着手する方針だ。運動場の面積を確保するため、新校舎は6階建ての高層校舎を想定している。18年度の実施設計、19〜21年度の建設工事を見込む。
 同校の児童数は196人、通常学級数は8クラス(いずれも17年度現在)。周辺ではタワーマンションの建設などが続き、児童数は年々増加。23年には670人まで増加することが予測されている。
 既存の特別教室を転用しても、20年度には教室が不足する見込みのため、現在地での校舎増築を計画。運動場に校舎棟を増築すると著しく狭くなるため、6階建ての高層校舎を整備することで、敷地内に一定の広さの運動場を確保する方針。具体的な規模などは今後検討するが、構造については工期短縮のため鉄骨造を想定している。また、新校舎棟の1階部分はピロティとし、将来的に更なる増築の必要性が生じた場合の予備スペースとする。同校の所在地は大阪市中央区今橋1ノ5ノ7。
 総事業費は約15億4500万円を見込む。市教育委員会はこのうち、18年度当初予算に約1億5000万円を要求している。
 市内中心部(北・中央・西区)では、都心回帰の流れに沿って児童・生徒数が急増しており、多くの学校で教室不足が課題となっている。都心部では敷地が狭い学校も多く、今回のような校舎の高層化・ピロティ化は、今後の校舎増築のモデルケースとなりそうだ。18年度は開平小を含む2校の設計と、6校の工事を予定している。予算要求額は約15億円。