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鹿児島建設新聞
2018/02/21

【鹿児島】県、大規模スポーツ施設検討委/総合体育館 早期整備が必要

 県が設置した大規模スポーツ施設の在り方検討委員会の4回目の会合がこのほど、鹿児島市のホテルウェルビューかごしまで開かれた。新たな総合体育館の提言書(案)を審議。多目的利用による交流拠点となるアリーナ的概念を盛り込んだほか、早期に整備する必要があると結論付けた。また、鹿児島市で議論が進むサッカー等スタジアムの報告もあり、2施設で多目的利用による同じ方向性を打ち出していることから、ドーム球場の議論は止めることを決めた。
 提言書(案)では、現施設が築後57年以上が経過して老朽化が進むほか、耐震性に支障はないがコート数や観客席等収容人数が少なく、競技によっては規格が大会規定に適合していない状況と分析。
 求められる機能には、スポーツにとどまらない「多目的利用による交流拠点としての機能」の二つを軸に検討することを求めた。
 参考意見は、既存施設等との役割分担やアクセス環境、周辺の街との連携に配慮することが望まれるとした。
 委員からは「スポーツ競技に適した床に」「仮設で対応できるものを考えてコンパクトに」「見本市や大規模な総会等を開催できる施設がなく、アリーナスペースが必要」−などの意見が出た。
 また、ドーム球場については、新たな総合体育館とサッカー等スタジアムと機能が重なることや、2施設を先行して具体化が急がれることなどを踏まえて議論を中止することが提言され、了承された。

■三反園知事
 来年度にも場所検討へ

 また、同日には三反園訓県知事の定例記者会見が行われた。新たな総合体育館について聞かれ、「2月上旬に提言書をいただくことになっている。2018年度に基本構想を策定する中で、場所等を検討する」との方針を明らかにした。

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