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　エム・ピー・エム・王子ホームプロダクツ（青森県八戸市市川町浜２の２　佐藤啓一代表取締役社長）は、八戸市へ家庭紙製造の新工場建設の新築を計画し、このほど日鉄住金テックスエンジの施工を決め、９日に現地で起工式を行う。
　同社は、三菱製紙（東京都墨田区両国２の10の14　鈴木邦夫取締役社長）と王子ホールディングスの子会社である王子ネピア（東京都中央区銀座５の12の８　清水紀暁代表取締役社長）が、家庭紙を製造する新会社として設立した企業。
　三菱製紙側は、同社の第２次中期経営計画において、洋紙事業の構造改革に取り組んでおり、主力工場である八戸工場の体質強化策の一つとして、成長が見込まれる商品分野の家庭紙を八戸サイトで生産し、多角化を図ることにより、安定した収益構造の構築につなげていきたい考え。また、王子ネピア側としては、三菱製紙八戸工場の競争力のあるインフラの活用、東北地区で初めてとなる家庭紙事業の拠点獲得による物流コスト削減等を通じた家庭紙事業の競争力強化を図るとともに、今後も安定した需要が期待される家庭紙事業の拡大を進め、さらなる企業価値の向上を図る狙いがある。
　計画では、青森県八戸市市川町浜２の２の三菱製紙八戸工場構内にティッシュやトイレットロール等を生産する家庭紙製造工場を建設する。生産量は約１万８０００�d／年で、新工場の規模はＲＣ造平屋一部２階建て、延べ１万０６８０平方�bとなっており、新工場建設後に王子ネピアの家庭紙製造設備を移設する方針で、２０１９年４月の操業開始を目指す。なお、実施設計は王子不動産が担当した。

　提供：建設新聞社