トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

北陸工業新聞社
2018/02/09

【新潟】品質、適正利益の確保へ/野口委員長「落札率80%はきつい」/県入札監視委

 新潟県入札監視委員会(委員長・野口祐郁弁護士)が7日、新潟市中央区で開かれた。
 冒頭、野口委員長は90から100%で推移する平均落札率について、日弁連(日本弁護士連合会)から『80%程度にすべき』との意見書が国に提出されたことに触れ「適正な利潤確保も必要。バランスを取りながら、いろいろな視点から改善策を探らなければならない」との認識を示した。その上で「日弁連の消費者委員会としての話。80%はきついと思う。委員も工事の品質確保や適正利益の確保は必要との共通認識」と語った。特に落札率を下げた方が良いとの意見も出なかったという。野口委員長は、新潟市の落札率を例に挙げ「下がっていると聞くが、建設業者に聞くときつい実態が分かった」とした。新潟市の平均落札率は16年度下期(10月から17年3月)が91・05%、17年度上期(4月から9月)が91・37%だった。
 審議案件は、制限付き一般競争入札が「県立青少年教育施設(仮称)管理棟建築工事」(落札率99・45%、契約額4億7088万円、小野組)の1件。通常型指名競争入札が「東蒲原郡阿賀町三宝分緑のばんそうこう(県営)工事」(同96・31%、同338万円、津川建設)、「鳥屋野潟公園女池地区しらべの小径園路舗装打換工事」(同97・40%、同1296万円、加賀田組)、「新津高校特別教室棟屋上防水改修工事」(同91・55%、同1684万8000円、茂興業)の3件となっている。
 今回は17年10月から11月までに契約した388件から5件(1件中止)を抽出し、いずれも異議はなく、契約経過を妥当と結論付けた。

hokuriku