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建通新聞社(神奈川)
2018/02/14

【神奈川】横浜市 花博の関連公共事業費は600億円

 横浜市は上瀬谷通信施設跡地への国際園芸博覧会(花博)招致を巡る検討で、開催時に利用する都市基盤(関連公共事業)の事業費を600億円程度と試算した。会場スペースの確保や来場者輸送、会場からの下水排水などに必要な▽都市公園(公園事業)▽周辺幹線道路の改良など(道路事業)▽汚水排水、雨水貯留、雨水排水施設(下水道事業)―に関わるもの。また、BRT(バス高速輸送システム)や中量軌道といった「新たな交通」については将来の土地利用の進捗に合わせて整備することとし、開催時の輸送手段として周辺近隣駅からのシャトルバス運行などを検討する。
 瀬谷区と旭区にまたがる上瀬谷通信施設跡地242fの中で、国有地のうち80〜100fを利用して2026年4〜9月の開催を想定。関連公共事業に加え、出展者によるパビリオンなどの建設でも220億〜280億円程度の経費を見積もった。
 既に国・地方・民間など主催者の会場建設費を190億〜240億円程度と試算しているため、花博開催に関わる建設関係経費は総額で約1010億〜1120億円になる計算だ。
 これらを盛る基本構想案を2月13日の有識者会議(委員長・涌井雅之東京都市大学特別教授)で議論した。17年度内に答申を得て国に招致を要請し、18年度から招致活動や国際関係機関との調整などを本格化させる考え。

提供:建通新聞社