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秋田建設工業新聞社
2018/02/14

【秋田】成長戦略は30.8%の増/30年度予算・一般会計は1,277億円規模

 秋田市の平成30年度当初予算案は、一般会計総額1,277億3,000万円規模で、29年度(1,259億2,000万円)に比べ18億1,000万円、率にして1.4%の増となった。投資的経費は歳出全体の6.3%で、県・市連携文化施設の建設や災害復旧事業の増などにより、対前年度比で3,104万6,000円、率にして0.4%の増となった。主な新規事業には、最終処分場排水処理施設の大規模改修や河辺墓地の災害復旧、仁井田浄水場更新の基本設計等業務などを盛り込んでいる。
 市は30年度予算の編成にあたり、最重要課題となっている人口減少対策に引き続き取り組むとともに、「新・県都『あきた』成長プラン」に掲げた施策・事業を推進するため、選択と集中により事業費を配分。成長戦略には対前年度比30.4%の増となる総額128億7,954万7,000円を計上した。
 一般会計は県・市連携文化施設整備や中小企業金融対策事業の増などにより、対前年度比で1.4%の増。企業会計は水道事業会計における建設改良事業の減、下水道事業会計、農業集落排水事業会計の建設改良事業の増により、対前年度比3%の増となる337億3,243万6,000円。普通建設事業費は災害復旧や負担金も含め、79億5,477万9,000円となった。
 新規事業では、旧上新城中学校校舎を都市農村交流促進の拠点施設として改修するための経費、大森山動物園で行うゾウ舎の施設改修やサル舎の全天候型化に伴う改築に向けた基本設計、実施設計等、秋田商工会議所が事務局となる(仮称)新スタジアム整備構想策定協議会の負担金などを計上。
 また、総合環境センターの旧焼却施設補修や、同センター最終処分場の排水処理施設大規模改修、河辺墓地の災害復旧、仁井田浄水場更新の基本設計等業務、金足地域センターのコミュニティセンター化、旧松倉家住宅修復の実施設計、旧県立美術館の活用のほか、児童数の増に伴う上北手小学校の増築等事業、秋田公立美術大学附属高等学院の教室棟屋根・外壁改修工事費なども盛り込んでいる。
 このうち、総合環境センター最終処分場の排水処理施設大規模改修は総事業費6億2,148万5,000円で、2カ年継続費を提案。16年に竣工した排水処理施設では浸出水を集水・処理して放流しており、機械設備として脱水機、撹拌機の一部、ポンプの一部を更新するほか、電気設備では計装制御盤の更新や自家発電機の更新などを予定している。
 また、仁井田浄水場の更新では昨年12月に「全面更新案」が示されており、新年度は5,250万5,000円の事業費を充てて基本設計、認可変更、水利権変更、官民連携導入の可能性調査を実施する。旧県立美術館の活用では、改修工事設計や運営管理計画の策定を行うほか、上北手小学校の増改築等事業では給食室を解体した跡地に校舎を増築し、職員室等を改修する。
 継続事業では、秋田駅東第三地区土地区画整理事業に13億5,632万8,000円を充てる。配水管整備事業では49路線の整備に22億7,906万1,000円、管渠建設事業では汚水管の整備や管渠改築・移設に18億429万1,000円を計上している。
 地方道路交付金事業では都市計画道路外旭川新川線・寺内工区など4路線の整備等に2億4,487万円、道路改築事業では浜ナシ山港北線など9路線の整備に2億8,183万円、橋りょう修繕事業では8橋の工事や18橋の設計に5億3,500万円、新川橋の架け替えでは下部工、上部工の整備に7億7,000万円を充てる。
 泉・外旭川新駅(仮称)の整備には1億2,106万5,000円を計上し、JR委託分で駅施設の基本設計や実施設計、市の実施分で都市施設の実施設計などを進める。認定こども園整備や認可保育所の創設に対する補助金(児童福祉施設等整備費補助金)には2億6,204万6,000円を計上し、あおぞら幼保連携型第2認定こども園(増改築)、あらや保育園(創設)に補助する。

提供:秋田建設工業新聞社