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建設新聞社
2018/02/15

【東北・福島】大熊町が新役場庁舎の基本設計概要を公表

 大熊町新役場庁舎の基本設計が完了した。デザインビルド方式による公募型プロポーザルで事業者となった鹿島・永山建築設計事務所JVで基本設計が完了したことから、このほど町が概要を公表した。
 既存の役場庁舎が帰還困難区域内に位置していることに加え、東日本大震災での被害が大きかったことなどを踏まえ、新庁舎は、先行除染が完了し復興拠点として今後のまちづくりの中心的な役割を担う大川原地区に建設する。
 基本設計によると、施工地は大熊町大川原南平地内の敷地1万7840平方b。施設は主に、緩い勾配の大屋根を採用したS造2階建て、延べ4330・52平方b(建築面積2722・28平方b)の庁舎棟と、打ち放しの外見を採用したRC造2階建て、延べ910・81平方b(建築面積469・61平方b)の防災・災害対策機能棟で構成。両棟の間には高低差があることから、庁舎棟の2階と防災棟の1階を渡り廊下でつなぐ。
 各階の面積は、庁舎棟1階が2308・06平方b、2階が2022・46平方b。防災棟1階が453・25平方b、2階が457・56平方b。
 庁舎棟東側には防災広場として「みんなの原っぱ」、南東側には「みんなの庭」を設置する。また、この二つの広場に面するように、庁舎内には交流ゾーン「おおくまホール」を配置する。
 このほか、倉庫などの付属棟は延べ184・46平方b規模。駐車場は一般・公共合わせ133台、駐輪場は10台分を確保する計画。
 町では、今後実施設計の作成を進め、早期に建設工事を随意契約したい考えで、2019年3月31日の施設完成を目指す。

 提供:建設新聞社