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日本工業経済新聞社(茨城)
2018/02/26

【茨城】水戸市が過去最大規模の当初予算案編成/保健所整備や中学校空調など

 水戸市(高橋靖市長)は26日、2018年度当初予算案を発表した。一般会計は1300億1300万円で過去最大規模。4大プロジェクトの新庁舎建設や新ごみ処理施設整備などを継続するとともに、泉町1丁目北地区再開発事業に補助金など40億円、中核市以降に伴う保健所の整備に19年度までの継続費18億9600万円を設定。学校施設では、中学校14校の空調整備に10億8000万円を計上した。下水道事業では管渠建設改良に約30億円、水道事業では耐震化や老朽施設更新にそれぞれ約9億円を予算化した。(4面に主な事業)

 特別会計や企業会計を合わせた予算総額は2129億1990万円。予算案について高橋市長は26日の会見で「未来に躍動する魁のまちの実現に向けた積極的な事業展開と中長期的視点に立った規律ある財政運営の両立を目指した」と説明した。
 一般会計の普通建設事業費は360億8569万8000円で、前年度比5・0%の増。
 新庁舎建設事業では、19年1月4日の全体オープンを目指し、工事を継続する。18年度予算額は27億6550万円。施工は大成・株木・昭和・コスモ・菅原JVなど。全体計画は16〜19年度継続事業(継続費186億6800万円)。規模は地上8階地下1階4万188u。
 新市民会館整備事業は、実施設計および施設運営の検討に1060万円。泉町1丁目北地区(約1・4ha)に再開発事業で整備し、完成後に組合から取得する。一方、泉町1丁目北地区再開発には、補助金や公共施設管理者負担金、再開発組合貸付金に40億2980万円。
 新ごみ処理施設整備事業は、新清掃工場施設整備には97億3076万4000円。第三最終処分場整備には9億2360万円。工事に着手する。全体計画は20年度まで継続費55億円。関連するアクセス道路整備などに2億6253万6000円。
 新ごみ処理施設周辺環境整備事業の予算額は1億1770万円。健康増進施設の実施設計および地質調査、自由広場の基本設計、生活道路の舗装修繕工事を行う。
 東町運動公園新体育館整備事業は、19年4月のオープンへ工事を継続する。18年度予算は42億1000万円。全体計画は18年度まで継続費92億4600万円。規模は地上3階地下1階1万6804u。
 保健所は、中核市への移行に伴い整備工事に着手する。全体計画は19年度まで継続費18億9600万円。3階建て延べ1900u程度の増築とともに、保健センター既存棟(3階建て延べ3200u、笠原町993―13)を改修する。基本・実施設計は鞄立建設設計(東京都)。
 中学校空調設備整備では、14校の普通教室と特別教室の空調設備の整備に10億8000万円。
 浜見台霊園墓地拡張整備事業は、従来型墓地の実施設計および用地取得、合葬式墓地の基本設計に1000万円。従来型は350基、合葬式は2000基を予定する。
 新斎場は、下入野町の新ごみ処理施設エリア内に整備を計画。18年度は環境影響評価や都市計画決定に1400万円。
 (仮)水戸芸術館東地区駐車場整備事業では、実施設計・地質調査に4030万円。立体駐車場(5層6階)300台を計画する。
 内原駅周辺地区整備事業では、橋上駅舎や自由通路、駅前広場、進入道路の整備へ、実施設計、用地測量、仮設道路整備、用地・補償に3億4370万円。
 南消防署は、元吉田町に移転改築するため、基本計画の策定および地形測量に740万円。
 国補街路整備事業には14億2200万円を計上。3・3・2号中大野中河内線や3・4・149号赤塚駅西線、3・3・16号梅香下千波線などの整備を推進する。
 道路新設改良事業には18億2034万円を充て、18路線(2960m)の工事や15路線(3080m)の用地・補償などを推進する。
 下水道事業では、管渠建設改良に29億9774万2000円。渡里第7幹線工事(L380m)、水戸北処理区枝線工事(L4264m)などを推進する。
 ポンプ場建設改良には5億7675万円。桜川第2ポンプ場雨水ポンプ設備増設工事などを実施。
 処理場建設改良は、市浄化センター自家発電設備および消毒設備改築工事に6億4983万8000円。
 水道事業では、基幹管路や浄水施設の耐震化に9億6156万7000円。浄水施設更新には9億6645万1000円、鉛製給水管の撤去更新には5億3785万1000円。