トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社
2018/03/01

【大阪】なにわ筋線の環境影響評価方法書公表

大阪市は、都心部を南北に通る鉄道新線「なにわ筋線」について、環境影響評価方法書を公表した。第3セクターの関西高速鉄道が整備主体となり、2018年度に概略調査設計、19年度に詳細設計に着手する予定だ。
 なにわ筋線は、うめきた2期事業で建設中の新駅(仮称)「北梅田駅」〜JR難波駅付近までの約7・4`を地下トンネルで結ぶ計画。線路の構造形式は、地下式が約6・7`、掘割式が約0・3`、嵩上げ式が約0・4`。開通すれば、大阪駅から関西国際空港までの所要時間が大幅に短縮できる。20年度以降に工事着手し、31年度の開業を目指す。
 駅については、北梅田駅の他、中間駅として「中之島駅」「西本町駅」「南海新難波駅」(いずれも仮称)の計4駅を新設する。事業スキームは地下高速鉄道整備費補助による上下分離方式を想定。総事業費は概算で約3300億円を見込む。
 総事業費のうち、自治体負担分については大阪府と大阪市が折半して約590億円ずつ負担する方針。18年度当初予算案で、関西高速鉄道への出資金として大阪府と大阪市は約5000万円をそれぞれ新規計上している。
 環境影響評価方法書は、同市環境局環境管理部(大阪市住之江区)や、北・福島・中央区役所などで3月22日まで縦覧している。今後、市民などからの意見を踏まえて現況調査などを行い、環境影響評価書を取りまとめた上で事業着手することになる。