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建通新聞社(中部)
2018/03/01

【愛知】県 測量〜検査の各段階でICT活用へ

 愛知県建設部は2018年度、ICT活用工事の取り組みを拡充する。これまで発注者が指定する工事でICT建設機械による施工に取り組んできたが、測量〜検査の各段階でICT技術の活用に取り組む。現行の発注者指定型に加え、受注者希望型も導入する他、対象となる工事に海岸・砂防土工を追加する。4月1日以降に契約する工事から適用する。
 同部は、16年10月からICT活用工事の取り組みを開始。対象となる工事は、掘削・盛土の総計が1万立方b以上の河川土工、道路土工と、車道路盤工が5000平方b以上の舗装工事のうち、設計金額が8000万円以上の工事。ICT建設機械による施工と、トータルステーション(TS)を用いた出来形管理を行っている。これまでに5件の工事で実施した。
 18年度からICT活用工事の取り組みを、3次元起工測量、3次元設計・施工計画、3次元出来形管理、3次元データ納品に広げることにした。また、対象工事に海岸・砂防土工も追加する。
 さらに受注者希望型を新たに設ける。対象となる工事は、道路土工、河川・海岸土工、砂防土工、舗装工を含む全ての工事。掘削・盛土量や設計金額などの施工規模要件は設けない。比較的規模の小さい工事でもICTの活用ができるようにすることで、中小企業でも取り組めるようにした。受注者希望型は3次元起工測量〜3次元データ納品の全ての段階の取り組みを実施しても、一部の取り組みの実施でもよい。発注者指定型では、3次元設計データの作成、ICT建機による施工、TS出来形管理を行うこととしているが、これに加えて希望すれば3次元起工測量などに取り組むこともできる。
 3次元起工測量、3次元設計データの作成、ICT建設機械による施工については費用を積算計上する。また、3次元起工測量〜3次元データ納品(3次元設計データの作成を除く)の各取り組みを実施すると工事成績に加点する。工事成績評定の創意工夫の項目で0・8〜1・6点加算する。

提供:建通新聞社