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建通新聞社
2018/03/02

【大阪】兵庫県 大鳴門橋に自転車道の設置を検討

兵庫県は、南あわじ市(淡路島南端)と徳島県鳴門市を結ぶ大鳴門橋(おおなるときょう)に自転車道の設置を検討するため、2018年度当初予算案に調査費2300万円を盛り込んだ。実現可能性の調査を新規にスタートさせる。
 淡路島は、サイクリングコースとして県内外から高い評価を受けている。県では、淡路地域のさらなる振興を図るため、自転車道の設置を検討することにした。具体的には、暴風時の応力解析、部分模型を作成し、風洞実験を行うことで耐風安定性を確認。さらに橋梁全体の耐風安定性解析までを行う。
 大鳴門橋は、兵庫県南あわじ市福良丙(淡路島門崎)と徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦(大毛島孫崎)間の鳴門海峡の最狭部を結ぶつり橋。1985年6月に開通。現在は本州四国連絡高速道路が管理している。橋長は1629b、中央支間長876b。構造は3径間2ヒンジ補剛トラスつり橋。うず潮が目を楽しませる景勝地・鳴門海峡に架かり、うず潮に影響が出ないように主塔基礎には多柱基礎を採用。
 現状は車道4車線が供用中だが、車道をあと2車線分増設が可能な他、新幹線を想定した鉄道2車線も設置して2階建て構造とすることも可能。
 自転車道の実現化に向けては、調査結果を基に本州四国連絡高速道路や徳島県などとも協議が必要になる。なお、徳島県も検討予算として、2018年度は同額を負担する予定。