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日刊建設タイムズ社
2018/03/05

【千葉】プロポで基礎調査/県健康福祉部/千葉リハビリC建替/移転を含めて検討

 県健康福祉部障害福祉事業課は、新年度から千葉リハビリテーションセンター再整備事業に着手する。新年度予算に1850万円を計上し、建て替えに向けた調査・検討を行う。建て替えは現在地を基本にしつつ、移転を含めて検討。新年度で施設整備検討会議を設置するとともに、施設整備に係る基礎調査を実施する。基礎調査はプロポーザル方式での委託を予定する。
 同センターは開設から36年余が経過し、施設・設備が老朽化しているほか、居室や訓練室等のスペースが不足しているため、県民ニーズに対応できるよう建て替えに向けた調査・検討を行う。検討に当たっては、有識者や関係機関で構成する施設整備検討会議を設置し、意見を聞きながら整備の方向性をまとめる。
 施設整備に係る基礎調査では▽現施設・設備の課題抽出▽民間病院の患者受入状況及び動向▽関係法令上の規制調査▽患者への影響調査▽概算工事費用の算出――などを実施。併せて、医療的ケア児等の全数実態調査を行う。
 同センターの所在地は千葉市緑区誉田町1―45―2地先。敷地面積は4万394・41u。建物は中央棟、本館棟、居住棟の3棟で構成。建物規模はRC造4階(一部3階、一部地下1階)建て延べ2万7189・41u。中央棟が4階建て、本館棟と居住棟が3階建てで、居住棟のうち増築した、更生園の入る棟が地下1階。
 施設は1979年に着工し、80年11月に竣工。81年4月から供用を開始。その後、89〜91年に居住棟(更生園)を増築した。設計は山下設計が担当し、当初の工事は建築を竹中工務店、給排水衛生設備を三建設備工業、空調設備を第一工業、電気設備を弘電社が施工。
 千葉リハビリテーションセンターは、リハビリテーション医療施設(病院)、総合療育センター(愛育園)、障害者支援施設(更生園)、補装具製作施設をもつ総合的なリハビリテーション施設。医学的リハビリテーション(診断、治療、各種リハビリ療法、補装具作成、ソーシャルワークなど)から福祉を利用した社会復帰に至るまで、身体障害者(児)への高度な包括的リハビリテーションを行っている。
 医療施設の病床数は242床。定員はリハビリテーション医療施設が110人、医療型障害児入所施設「愛育園」が132人、障害者支援施設「更生園」が56人。
 施設の管理運営は、指定管理者制度を導入し、社会福祉法人千葉県身体障害者福祉事業団が行っている。
 同施設については、11年度に施設整備計画策定に係る基礎調査を実施し、その後、整備計画をまとめている。当時の基礎調査はシステム環境研究所が担当した。k_times_comをフォローしましょう
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