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建設新聞社
2018/03/05

【東北・宮城】43億余で三井住友建設/WTO段階選抜の気仙沼道路工事

 東北地方整備局は、宮城県気仙沼市内を通る復興道路・三陸沿岸道路で、気仙沼1号トンネル(以下構造物は仮称)、3橋の下部工、道路改良を含む「国道45号気仙沼地区道路工事」を、段階的選抜方式によるWTO案件として2月26日に開札。この結果、1落の43億1388万円、評価値4・3348(技術提案@45点+A12点=57点)で三井住友建設に決めた。なお、土工を対象とする発注者指定型のICT活用工事。
 入札者は同社と、飛島建設、西松建設、フジタ、竹中土木、熊谷組・株木建設JV、東急建設(予定価格超過)で、奥村組が2次審査辞退。このほか、1次審査のみが5社(大豊建設、東亜建設工業、青木あすなろ建設、不動テトラ、錢高組)の計13者が申請した。
 施工範囲は三沿道・気仙沼道路のうち、気仙沼湾横断橋のすぐ北に設ける大島IC付近から、同ICすぐ北側の気仙沼1号トンネル、さらに約2`b続く土工区間を経て、気仙沼北IC付近までの約2・5`b。気仙沼北ICの南側に置く浪板大橋と浪板橋および同ICの北側に置く鹿折橋の全下部工計12基も本工事で構築する。
 気仙沼1号トンネルは、延長361b、標準幅員12b、内空断面積約88平方b。起点側(南側)坑口からNATM発破により若干の突込施工で掘削する。北側に続く土工区間の概算数量は、掘削約56万立方b、盛土約52万立方b。函渠4基、法面、擁壁、舗装なども含む。
 浪板大橋の橋台2基は深礎杭で逆T式、橋脚4基はいずれも直接基礎で高さ約20〜23bの張出式。同橋のすぐ北側に設ける浪板橋の下部工は、橋台2基が深礎杭で逆T式、橋脚は直接基礎の張出式で高さ約25b。鹿折橋の橋台2基は深礎杭の逆T式、橋脚はφ10000_bの大口径深礎杭で、高さ25bの壁式。
 主要資機材はコンクリート約2万5000立方b、鉄筋約1800d、アスファルト合材約570d、H形鋼約280d、ロックボルト約170d。工期は2020年3月13日だが、張出架設を行う鹿折橋の橋脚のみ19年5月31日まで。
 技術提案の指定テーマは、トンネルの地山安定、覆工コンクリート、切土、下部工躯体に各1項目のほか、トンネル内作業時の安全管理1項目の計5項目だった。

 提供:建設新聞社