トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日本工業経済新聞社(茨城)
2018/03/01

【茨城】ひたちなか市が上坪浄水場に23億円/18年度当初予算案公表

 ひたちなか市(本間源基市長)が2018年度当初予算案を公表した。主な事業として上坪浄水場更新事業に23億177万2000円、雨水幹線整備事業に6億6845万8000円(3月補正計上分含む)、統合校建設事業に6億6808万1000円、小中学校施設整備事業に7億6610万円(3月補正計上分含む)を盛り込んだ。道路関係では和田町常陸海浜公園線に4億5939万8000円、東中根高場線整備事業に4億1527万2000円を配分した。
 一般会計の総額は534億8800万円。前年度当初に比べて1・5%の減少。普通建設事業費は48億6253万5000円で同43・1%の大幅な減少となった。那珂湊支所建設事業や小学校改築工事の事業費皆減などが主な理由。
 特別会計では見直しを進めている区画整理事業に関する事業費を前年度当初費約46%増額した。
 主要事業について見ると、上坪浄水場更新事業は、老朽化が進行する既存施設を移転・改築するもの。本年度は造成工事や配水池の建設工事を実施。18年度には沈澱池やろ過池など水処理施設の工事発注を予定。20年度内の完成を目指す。総事業費は約120億円。
 雨水幹線整備事業では冠水被害解消に向け事業を進める。高場流域の高場雨水11号幹線の整備を推進。また、高場陸橋周辺の高場雨水6号幹線の実施設計、高場雨水9号幹線の基本設計に着手。
 大島流域では大島コミュニティセンター周辺の大島第7幹線と六ッ野雨水幹線の整備に取り組むとともに大島第1号幹線の実施設計にも取り組む。
 さらに、引き続き平磯駅踏切周辺における冠水被害解消に向けて平磯2号幹線の整備を進める。
 統合校建設事業は平磯・磯崎・阿字ヶ浦地区に小中一貫校を建設するもの。建物全体の計画延べ床面積約1万3000u。建築工事の設計は椛釜a技術研究所(東京都品川区)が担当。新年度は実施設計の策定と建設用地の取得を進めるとともに周辺市道を整備する。
 和田町常陸海浜公園線は、津波災害時の高台への重要な避難路として位置付けられる都市計画道路。整備概要は延長580m、幅員17m。全体事業費は約10億円。19年度末の供用開始を目指して整備を進める。18年度は道路改良工事および16件の家屋移転補償を行う。
 東中根高場線整備事業は、同線の高場陸橋西交差点から常磐線を跨ぐ高場陸橋を越え、高場十字路までの延長約520m区間を対象に現行の2車線から4車線へ整備するもの。道路および跨線橋の設計を潟gーニチコンサルタント(東京都渋谷区)が担当。総事業費は17億5000万円。事業期間は22年度までを予定。
 小中学校施設整備事業は校舎やプール管理棟などのトイレ改修を国の補助を活用しながら行うもの。20年度の完了を目指して整備を推進する。