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建通新聞社(中部)
2018/03/06

【愛知】県 清洲貝殻山貝塚資料館を第1四半期にも公告

 愛知県教育委員会は2018年度、清洲貝殻山貝塚資料館(清須市西田中)の新資料館の建設工事を発注する。県議会9月定例議会に契約を諮るため、17年度第1四半期にも工事を公告する見込みだ。新資料館の展示製作工事と史跡整備工事も別途発注する。また、現資料館の改修に向けて設計も委託する。
 清洲貝殻山貝塚資料館は、朝日遺跡の出土品を公開する施設。国指定史跡「貝殻山貝塚」内に1975年4月に開館した。朝日遺跡の主要な出土品が12年に国の重要文化財に指定されたことから、県は同遺跡の魅力を発信するため、資料館を拡充整備することにした。既存の資料館が国指定施設内にあり、拡張などができないため、敷地内に新たな建物を建設する。
 新資料館の規模は鉄筋コンクリート造2階建て延べ1953平方b。設計は山下設計中部支社(名古屋市中区)が担当した。工事の契約を9月議会に諮る考え。そのため、第1四半期にも入札を公告する見込みだ。工期は19年度末を予定している。
 新資料館の展示製作も別途18年度に発注する。展示の設計は丹青社(東京都港区)が担当した。
 また、新資料館の建設と合わせて屋外の史跡部分の整備も行う。環濠(かんごう)の復元や、屋外体験の場などを整備する。設計は地球号(大阪市中央区)が担当した。史跡整備工事も18年度に発注し、18〜20年度で工事を進める。
 既存の資料館については、出土品の収蔵施設などとして利用を続ける。建物が老朽化しているため、改修工事を行う。主に設備更新を行う。建物の規模は鉄筋コンクリート造平屋479平方b。18年度は改修に向けた設計を委託する。工事は19年度に実施する予定だ。
 こうした一連の整備の費用として同委員会は、18年度当初予算案に1億3278万円を計上した他、17億1263万円の債務負担行為を設定している。この予算には、新資料館の建築工事と展示製作、史跡整備工事の費用の他、現資料館の改修に向けた設計費が含まれている。現資料館改修の工事費は含まれていない。
 新資料館の開館は20年秋を予定している。

提供:建通新聞社