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建設新聞社(長崎)
2018/03/08

【長崎】公立新小浜病院移転新築 今夏に工事公告

雲仙・南島原保健組合 概算事業費42億
  地盤面1bかさ上げ、検査棟等は改修
 老朽化が進む公立新小浜病院の移転新築を計画している雲仙・南島原保健組合は、組合議会終了後の3月下旬から4月上旬にかけ設計概要を公表する考えだ。以後、建設工事の入札手続きに入り、夏にも公告したいという。18年度中に新病院本体建築工事に着手し、19年度に完工。同年度末の開院を目指す。
 入札方式に関しては、今後協議していく意向を示した。病院建設における概算事業費について、基本・実施設計費や工事監理費用、それに建築工事費、外構工事費、浄化槽設置工事費、既存建物解体工事などを含め約42億6000万円と試算した。新小浜病院の完成イメージ

   設計業務は内藤 4月に概要発表
 新病院のベッド数は現状と同規模の150床とする方針で、診療科目は13科目となる予定。基本設計業務と実施設計業務は鞄燗。建築事務所九州事務所が担当。このうち実施設計に関しては、2017年度内が履行期限と設定されている。
 建設地は現地から約150b離れたマリーナで、敷地面積は約6830平方b。基本設計の概要によると、鉄筋コンクリート造地上6階建てで、延べ床面積は約7620平方bとなる見込み。新病院施設完成後に移転。その後、現病院の解体工事に入っていく。
 また、大規模地震備え液状化対策を行うほか、地盤面を現況地盤面より1bかさ上げし津波対策を施す。建物西側には将来に備え増築スペースを確保する。震災時においても構造体の大きな補修をすることなく継続的に医療を提供できるよう耐震構造以上≠ニする構え。新耐震基準後に建築したRI診療棟と検査棟は改修し、保育施設等として再利用する。
 現施設は旧国立小浜病院時代に建設されたもので、築40年以上が経過。国からの病院移譲の際、内装・設備修繕工事は行われたが耐震改修はなされず、全体的に施設の老朽化が進む。このため、建て替え計画が浮上した。ksrogo