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日刊建設タイムズ社
2018/03/08

【千葉】新図書館で基本計画/県教育庁/候補地、工程、概算事業費等/新年度で有識者会議設置

 県教育庁は、新年度で「新県立中央図書館基本計画」を策定する。県の当初予算案に委託費1500万円を措置した。基本計画では、施設の立地条件を整理し、候補地を選定するほか、建設事業工程、概算事業費等について検討する。建設場所は基本構想で県中央部としており、現在地での建て替えを含めて検討。大学教授や建築家などで組織する有識者会議を設置し、意見を聞くとともに、県民の声を反映させて計画をまとめていく。計画の策定業務はプロポーザルでの委託を予定する。
 同庁では本年1月に「県立図書館基本構想」をまとめた。基本構想では、中央図書館(千葉市)、西部図書館(松戸市)、東部図書館(旭市)の県立図書館3館体制から1館に機能を集約したうえで、中央図書館に替わる新たな図書館を整備することとした。
 新年度の基本計画では、新たな県立図書館に必要な機能、規模、デザイン等を設定するため、図書館等類似施設の整備事例を収集したうえで、施設のイメージや立地条件、計画条件(規模、用途、管理、運営等)、建設事業工程、概算事業費等について検討する。また、3館から1館に集約するうえでの蔵書等の搬送作業に伴うスケジュールや、新たな資料搬送ルートなどの課題を整理する。
 県立図書館については、施設の老朽化や耐震不足などから、昨年10月に県の生涯学習審議会に「県立図書館の今後のあり方」について諮問し、同12月に答申を得た。答申では、現行の3館体制から1館体制とし、耐震性の不足する中央図書館を改築し、機能を集約することとした。また「県立図書館の今後の在り方検討事業」を図書館計画研究所(東京都文京区大塚3―1―1)に委託してまとめた。
 既存の中央図書館(千葉市中央区市場町11―1)は1968年の竣工。建物規模はプレストレスト・プレキャストコンクリート造一部RC造地下2階地上5階建て延べ6171・03u。設計は大高建築設計事務所が担当し、工事は戸田建設が施工した。
 中央図書館の蔵書数は収蔵可能図書数約55万冊を超える約86万冊を収蔵し、蔵書の一部は西部図書館、東部図書館に分散して保管している。中央図書館と東部図書館、西部図書館を合わせた蔵書数は約140万冊で、新図書館では現在の中央図書館の収蔵可能冊数の2倍以上の広さが必要となる見通し。
 なお、ほかの2館は西部図書館(松戸市千駄堀)が87年3月の竣工で、建物規模はRC造地下1階地上3階建て延べ3261・7u(本館2349・94u、書庫棟911・76u)。東部図書館(旭市ハ)が98年3月の竣工で、建物規模は延べ3590・86u。k_times_comをフォローしましょう
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