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建通新聞社四国
2018/03/09

【徳島】徳島市 中央卸売市場更新で議会に説明

 徳島市は、北沖洲にある中央卸売市場の施設更新について、2018年度は基本構想の策定の他、並行して移転場所の選定作業を進める考え。順調に進めば10年先の28年度の供用開始を見込み事業を推進していく。一方、新たな移転場所が確保できない場合、市場関係者らと現敷地内での建て替えを含めた協議・検討を行うとし、その場合供用開始が5年ほど遅れる見通しも示した。
 3月2日開催の市議会産業交通委員会(事前)で市が説明した。市によると、施設更新は新たに移転場所を確保した上で新市場の整備を行い、整備が完了した後に全ての市場機能を移転する。移転場所の選定に当たっては、@交通アクセスが容易A沿岸部に近いB市場関係者が場外に整備している施設が活用可能C市場用地として十分な敷地−以上四つの条件を考慮し、市場関係者や関係機関などで構成する「徳島市中央卸売市場基本構想策定協議会(仮称)」の中で検討・選定するとした。当初予算案には市場基本構想策定事業費300万円を盛り込んでいる。
 今後のスケジュールについて市は、18年度に基本構想の策定と移転場所の選定、19年度に基本計画を策定し、20年度には整備計画書の作成と農林水産省への提出を図る。続いて整備計画書に基づき21年度から事業に着手し、施設整備を推進していく考えを示した。
 委員からは、できるだけ早期の整備が図られるよう期待が寄せられたが、具体的な整備スケジュールについては、順調に進んだ場合として、23年度に実施設計、24年度から工事を進め、28年度の供用開始になるとした。ただし、現敷地内での建て替えになる場合、少なくとも5年先の33年度になる見通しも示した。
 現市場の所在地は北沖洲4ノ1ノ38(水産物荷受所は南沖洲5ノ8ノ78)。敷地面積は10万1600平方b(水産物荷受所は2019平方b)。1973年2月に供用した中央卸売市場について、場内施設が老朽化し、また、複数の主要施設が耐震性能を満たしていないことなどから、市はこれまで耐震補強または施設更新による整備を検討していた。

提供:建通新聞社