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建通新聞社四国
2018/03/09

【高知】高知県 牧野植物園整備 既存展示館改修など予算化

高知県林業振興・環境部は、高知市五台山の牧野植物園磨き上げ整備に向け、2018年度当初予算案に既存展示館改修とヴァーチャルリアリティー(VR)・4K映像システムのソフト制作・機器設置、狭あい道路・周辺エリア改修測量設計に係る費用を計上している。17年12月補正で18年度の債務負担を設定したファミリー園・スタディ園の造成工事や建築工事と合わせ、順次発注・外注を進める。
 展示館では、既存の「植物の世界」コーナー(395平方b)を改修、牧野富太郎が収集・作製した植物図や標本などのコレクションを常設展示できるスペースを整備し、VRなどの映像ブースを整備する。18年度当初予算案には、改修設計委託料2327万円を計上し、19年度の債務負担に映像制作委託料1億1626万円を設定している。改修に向けては、製作と現場施工も18年度中に着手する予定。
 狭あい道路や周辺エリア改修などの測量設計委託料には3358万円を計上。駐車場入り口付近の道路幅が狭いため拡幅し、第1駐車場からのバリアフリー通路設置、新研究棟(仮称)周辺への新たな南門設置、園内施設再配置などを計画している。工事は19年度以降に進める。
 ファミリー園とスタディ園整備に向けては、12月補正予算に1384万円を計上し、18年度の債務負担として5億1267万円を設定しており、3月末までに造成の一般競争を公告し、建築工事は4〜5月に発注する予定。ファミリー園の広さは約1万4000平方bで、芝生広場、展望デッキなどを整備する。スタディ園の広さは約9000平方bで、畑、果樹園、広場などを整備する。測量設計はウイン(大阪府豊中市)が担当。
 なお、18年度予算に要望していた新研究棟基本設計委託料は、今回、予算化が見送られている。

提供:建通新聞社