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建通新聞社(中部)
2018/03/14

【岐阜】願興寺本堂保存修理 第1期を中島工務店で

大寺山願興寺(御嵩町御嵩1377ノ1)は、国の重要文化財に指定されている本堂の保存修理第1期工事の施工者を中島工務店(中津川市)に決めた。契約額は2億0973万円(税込み)。
 全解体修理の初弾工となる素屋根の設置と本堂の解体を行う。素屋根は本堂の組み立て直しが完了するまで設置する。素屋根の取り外しも今回の発注内容に含めるため、工期は2026年7月31日までとしている。
 本堂の全解体修理は、総事業費約12億8500万円を投じ、2018〜26年度の10年間で行う。18年度に素屋根を設置し、19、20年度に本堂を解体する。21年度に基礎の整備と部材の再加工を行い、22年度以降に組み立て直す計画だ。21年度以降に行う工事は別途発注するが、時期は未定としている。
 願興寺の本堂は桃山期の1581年に再建した木造平屋建て549平方bの建物。経年や白アリなどによる柱、梁、礎石の損傷が著しく、屋根鉄板がさびている。また、再建した際に地域の人々が持ち寄った板や柱を使い組み立ているため、部材がふぞろいとなっている。このため、本堂を全て解体し、基礎整備と損傷した部材を新規に製材した上で組み立て直す。

提供:建通新聞社