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建設新聞社
2018/03/13

【東北・岩手】久慈設計を特定/高田松原野外活動Cの設計プロポ

 岩手県は、「県立高田松原野外活動センター災害復旧工事設計業務」を委託するため、簡易公募型プロポーザルを実施した結果、最優秀者として久慈設計を特定した。
 同プロポーザルには、同社のほかSHAA設計共同企業体と渡辺設計事務所が技術提案書を提出。最優秀者は、社会教育施設の特性に対する理解度や配置・動線計画の的確さ、ライフサイクルコスト縮減に対する実現性などが高く評価された。
 今回の業務は、東日本大震災により被災し全壊した高田松原野外活動センターの再建に向けた基本・実施設計を行うもの。
 同センターは陸前高田市気仙町砂盛151地内に1991年完成した。敷地面積約14・8fには管理・宿泊棟(RC造2階建て、延べ3900平方b)や体育館(S造平屋建て、延べ1350平方b)、テニスコート、運動広場、キャンプ場などが配置され、カヤックを中心とした海洋性プログラムを有した教育研修施設として運営していた。
 復旧に当たり県では、▽旧施設と同じく温暖な気候を生かし冬期間でも屋外での運動が可能な場所▽使用されていない県有地の有効活用―を条件に陸前高田市と協議を進め、同市広田町天王前ほか地内の県立高田高等学校広田校舎跡地および隣地約9・7fへ再建するとした。
 新たな施設は、管理宿泊棟(延べ3900・47平方b)と体育館(延べ1333・71平方b)を合築し、延べ5234・18平方bで建設。
 管理宿泊棟は原則としてRC造、体育館はW造とし、提案を踏まえ設計で検討。社会教育施設としての特性を踏まえ、利用者の利便性や安全とともに、野外活動や集団宿泊、防災拠点などの機能を確保する。
 このほか、設計対象の施設は、テニスコートトイレ(W造平屋建て、延べ23・37平方b)、キャンプ炊事場棟A(W一部RC造平屋建て、延べ214・75平方b)、同B(W一部RC造平屋建て、延べ214・75平方b)などとし、施設全体では延べ5770・04平方bを見込む。委託期間は2019年3月20日まで。
 現在、テニスコート、運動場広場、キャンプ場のグラウンド部分に係る設計をパシフィックコンサルタンツに委託しており、17年度で完了させる見込み。18年度から造成・グラウンド整備に着手し、19〜20年度で建築工事、21年度の開所を目指す。予定工事費は約29億2000万円。

 提供:建設新聞社