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鹿児島建設新聞
2018/03/16

【鹿児島】九州地整が総合評価見直し/加点対象75点以上に、上位集中で細分化

見直し 国土交通省九州地方整備局は2018年度から、総合評価落札方式で新たな取り組みを始める。工事、業務の双方で成績評定点が上昇傾向にあり、その分布が高止まりしている状況を踏まえ、評価の在り方を改善。工事の加点対象となるラインを現行の70点以上から「75点以上」に見直すほか、業務は現行の5段階評価(60点以上)から「7段階評価(75点以上)」に変更する。
 工事成績は、従来通り7段階での評価を変えることなく、加点対象となる最低ラインを引き上げ。その範囲を75点未満〜80点以上(現行は70点未満〜80点以上)に見直す。得点が集中している上位ランクの評価をより細分化する仕組みだ。
 女性活躍等に向けた取り組みでは、ワーク・ライフ・バランス(WLB)を推進する企業を加点評価。一般土木、建築工事のWTO案件を対象に、段階的選抜方式で評価する。対象は、@えるぼし認定企業(女性活躍推進法に基づく認定)Aくるみん・プラチナくるみん認定企業(次世代法に基づく認定)Bユースエール認定企業(若者雇用推進法に基づく認定)−など。
このほか18年度の新規試行工事では、働き方改革推進評価型(ICT土工や週休2日、快適トイレ・女性用更衣室設置などの実績を評価)や企業実績評価型(施工環境が厳しい災害本復旧や難易度が高い工事の実績を評価)、新技術導入促進型等を予定している。


■業務成績は7段階で評価

 企業や技術者の業務成績評価基準も、工事と同様に評定点が上位に集中している傾向を受けて改善。現行の60点以上を対象とした5段階評価から、75点以上による7段階評価に変更する。
 また、手持ち業務に複数年契約がある場合の評価は、これまで公告日時点の契約金額(国債業務は支払限度額)を加算して評価していたが、技術者の稼働実態を反映した評価となっていないことを理由に見直し。履行期間の総月数を分母とし、当該年度の履行月数の割合に応じた金額で評価を行う。

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