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建通新聞社(東京)
2018/03/16

【東京】都 技術提案型総合評価を「除算方式」に

 東京都財務局は「入札契約制度改革の実施方針」に基づき、技術提案型総合評価方式の取り扱いを改正した。評価値の算出方法をこれまでの加算方式から「除算方式」に改め、基礎点を「100点」、技術点を「60点」に規定する。合わせて評価項目の数を「3項目」と定める。4月1日以降に公告する案件で適用を始める。
 入契制度改革では、@予定価格の事後公表AJV結成義務の撤廃B1者入札の中止C低入札価格調査制度の運用範囲の拡大―の試行とともに、都政改革本部から技術評価の割合が高いと指摘されていた技術提案型総合評価方式について、現在の加算式を除算式に変更することを検討する方針を打ち出していた。
 技術提案型の総合評価ではこれまで、必須の項目を全て満たした際に与える基礎点と、技術提案の評価を点数化した技術点、入札価格を点数化した価格点を足し合わせたものを評価値とする、いわゆる加算方式を採用していた。これを、基礎点と技術点を足したものを入札価格で除算したものを評価値とする「除算方式」に変更する。また、また、基礎点と技術点の配点は規定せず、案件ごとに自由に設定することが可能だったが、除算方式への移行に伴い、基礎点は「100点」、技術点は「60点」と明確化する。
 さらに、技術提案の評価項目の数を「3項目」に設定。評価項目の設定に当たっては、それぞれの工事の課題を抽出した上で発注者として求める性能を明確にすることとし、▽必要以上の対策▽▽不確実性の高いもの▽技術提案の履行確認が困難なもの▽提案内容が担保できないもの▽改善効果が低いもの―などを評価項目として設定しないことを定める。

提供:建通新聞社