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北海道建設新聞社
2018/03/16

【北海道】道総務部が「北海道消防学校」校舎建て替えを計画

 道総務部は、老朽化対策と耐震性確保に向けて江別市内にある北海道消防学校の校舎改築を計画している。耐震診断により通常工法による耐震改修が困難だという結果が出たためで、早急に具体的な施設整備計画案を作成していく方針だ。寮舎西棟は長寿命化工事と耐震改修を行う計画で、2018年度に実施設計を進め、19年度着工を目指していく。
 北海道消防学校は、消防組織法施行に伴い1948年に札幌市で開校。65年に現在の江別市中央町16の1に移転した。敷地面積は4万9118m²で、校舎、2棟の寮舎、屋内訓練場、講堂兼体育館などで構成している。このうち、65年建設の校舎の規模はRC造、2階、延べ2485m²、72年建設の寮舎西棟はRC造、3階、延べ3108m²となっている。
 校舎と寮舎西棟は、17年に実施した耐震診断でいずれも構造基準を下回っていて、「耐震性に疑問がある」との判定を受けた。寮舎西棟は耐震改修を施すことにより耐震基準を満たすことができると判断されたため、長寿命化工事を含めて対応することとし、新年度に実施設計を行う。
 一方、校舎は建物基礎部分の構造が現行の建築基準法に不適合で、通常工法の改修は困難だという診断結果が出たことから、改築を前提に整備することにした。18年度に施設整備計画案を作成して、整備内容などを検討していく。
 校舎と寮舎西棟のほかにも、屋内訓練場など築後30年を超える施設があり、給排水や電気などの設備を含めて老朽化が進んでいることから、さらなる改修も想定している。