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建通新聞社
2018/03/19

【大阪】田島中学校に小中一貫校を建設

大阪市は、生野区西部地域の学校再編事業で、生野南小学校と田島小学校を統合し、新たな小中一貫校を設置する。統合校舎は、田島中学校の敷地内に増築する他、同中学の既存校舎を改修して対応する方針だ。2018年度に増築校舎の実施設計に着手し、19〜20年度の2カ年で建設する予定。建設事業費は総額で約11億円を見込む。現在のところ、PFI方式などは導入しない考えだ。
 増築校舎は、田島中敷地内の体育館や陸上150bトラックの西側に新築する。規模は鉄筋コンクリート造4階建て延べ約2500平方b。屋上に25b×5コースのプールを設置する。特別教室を含む20教室、給食室、エレベーターを整備する予定だ。
 市では、生野区西部地域の5中学校12小学校を4中学校4小学校に再編する計画を進めている。新たな学校の配置計画で、再編中学校の対象となるのは▽勝山、鶴橋中学校区▽大池中学校区▽生野中学校区▽田島中学校区―の4カ所。
 このうち18年度は、当初予算案に9700万円を新規計上し、田島中学校区と生野中学校区(西生野小・生野小・林寺小・舎利寺小一部)で工事に向けた設計に着手する予定だ。その他の校区については19年度以降に着手する方針。
 再編後の学校の跡地利用については、防災拠点として引き続き活用できるようにし、地域のコミュニティー支援やまちの活性化につなげる。新たな活用手法は、各中学校区の学校設置協議会設置後に検討していく方針だ。
 生野区の学校再編事業については、吉村洋文市長が「トップ扱いしても良いくらい喫緊の課題」と位置付け、市として積極的に取り組んでいく方針を示している。