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建設新聞社(長崎)
2018/03/19

【長崎】県央農協が集出荷施設を整備へ

延べ1・9千平方b 総事業費約12億
   国・諫早市が補助 新年度早期にも着工

 長崎県央農業協同組合は新年度から、にんじん集出荷施設(選果施設)の整備に新たに着手する。建設場所は諫早市早見町。総事業費は約12億6200万円で、国と市が補助する。市農業振興課によると、設計・監理業務は全国農業協同組合連合会が担当。新年度早期にも建設工事に着手される見通しだ。10月までに竣工させ、11月からの収穫に間に合わせることが目標とされている。

   設計と監理は全農建設場所は早見町
 既存のにんじん選果施設は、諫早市早見町と同市飯盛町にまたがる場所に立地。新たに建設される選果施設は、鉄骨造2階建て。延べ床面積は1階部分が1877・81平方b(下屋部分693・47平方b)、2階部分が81・74平方bとなる計画となっている。
 建設工事に関しては、今後長崎県央農業協同組合が入札手続きに入る。市農業振興課によると、総事業費約12億6200万円のうち10億8600万円が補助対象事業分で、国50%、市10%の計約60%に相当する費用が補助される。諫早市は現在開会中の市議会定例会に関連経費を計上。2018年度当初予算案に約6億3300万円を充当した。
 既存施設は、処理能力が不足しているのが現状だ。さらに、20年度に飯盛有喜南部地区の基盤整備が完了することに伴い、にんじん生産量が増加する見込みであることから、新たな選果施設の整備計画が浮上。選果施設を新たに建て替えることで、効率的かつ安定的な集出荷体制の確立を目指す。
 諫早市などは、「にんじん選果施設を整備し選果能力が向上することで、出荷量および販売額が増加する」と事業実施による効果に期待。宮本明雄市長は施政方針の中で「本市の南部地区は、特産野菜のにんじんの産地。施設整備に対し支援を行い、産地の維持と発展を図ることで、生産者の所得向上につながる取り組みを推し進めていきたい」と述べた。
ksrogo