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建通新聞社(中部)
2018/03/22

【愛知】城北荘建て替え 初弾工事に着手へ 名古屋市

 名古屋市住宅都市局は2018年度、市営城北荘(名古屋市北区)の建て替えの初弾工事に着手する。第1工区は団地最北部のエリアで、既存建物の除却に必要な予算は2月補正予算で計上済み。さらに、18年度当初予算には住宅新築に向けた費用を盛り込んでおり、年度内に新築工事も発注したい考えだ。
 城北荘は北区名城3ノ16他にある市営住宅。大津通から通り一つ東側のブロックに、北は堀川付近から南は愛知学院大学のそばまで、南北に21棟の住宅が並んでいる。建物は鉄筋コンクリート造4〜7階建てで、1960年度から72年度にかけて完成した。老朽化や地震に備えて建て替えを計画している。
 18年度は一連の建て替えの皮切りとして、最北部に位置する第1工区の除却工事に着手する考えだ。既設の17〜20棟は上から見ると片仮名の「ヨ」の字形に並んでおり、いずれも7階建て。延べ床面積は17棟(4389平方b)、18棟(3831平方b)、19棟(3868平方b)、20棟(5326平方b)
となっている。
 その上で、可能であれば18年度内に第1工区での住宅新築を発注する。同工区では北側にA棟(仮称、以下同じ)、南側にB棟をそれぞれ建設する。両棟の基本設計とA棟の実施設計はあい設計名古屋支社(名古屋市東区)が担当した。A棟は10階建て延べ約7500平方b。110戸を予定している。
 B棟の実施設計は藤川原設計(名古屋市千種区)が担当。9階建て延べ約9400平方bで、戸数は114戸を考えている。
 同工区ではこの他、B棟南側に店舗用の建物を配置する。
 A・B棟の完成後、同住宅の入居者移転の進み具合に応じて順次、住宅を建て替えていく。
 現在の見通しでは、第1工区のすぐ南側に当たる第2工区の除却は21年度をめどとしている。8〜16棟を除却した上で、8〜10棟があるエリアにC棟を建設するとしている。規模は4階建て9戸と7階建て52戸を想定している。
 最終的には全6工区を除却し、A〜F棟を建設する計画となっている。

提供:建通新聞社