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日刊建設タイムズ社
2018/03/23

【千葉】来月に設計プロポ公告/佐倉市図書館等複合施設/基本構想・基本計画を策定/2か年で基本・実施設計

 佐倉市は「(仮称)佐倉図書館等新町活性化複合施設基本構想・基本計画」をまとめた。2018〜19年度の2か年で設計を行い、20年度の着工、21年度中の供用開始を目指す。設計はプロポーザル方式で委託する予定で、早ければ来月にも公告となる見通し。設計費は新年度当初予算で限度額9968万円(18〜19年度)の債務負担行為を設定。基本構想・基本計画は図書館総合研究所(東京都文京区大塚3―1―1)が担当。
 同施設は、老朽化した佐倉図書館の建て替えを核に、旧城下町の保全や交流人口の確保に資するなど、新町等旧佐倉地区の活性化に資する拠点施設として整備する。
 建設場所は市立美術館前の佐倉市駐車場(新町40―1ほか)。敷地面積は4182・09u。複合化の対象は、佐倉図書館のほか、▽既存施設の市中央編さん室▽新設する(仮称)人権啓発コーナー▽城下町資料展示施設▽子育て関連施設――の4施設とした。導入機能については、新たな図書館機能を核に、図書館機能を拡充する「保存機能」「展示機能」「相談機能」「その他機能」の4つの機能とし、図書館機能を中心に4機能が連携する仕組みを構築する。
 建物規模は図書館機能を1600〜2200u程度、保存機能を500〜700u程度、展示機能を50〜250u程度、相談機能を100〜250u程度、その他機能を300〜400u程度とし、合計で3500u程度を想定する。図書館の蔵書は開架9万冊、閉架7万冊の合計16万冊を見込む。
 建物は敷地北側に配置する計画とし、建物が日影規制の対象となることから、北側隣接地境界線から大きくセットバックして配置する。配置計画では▽2階建てで、L型に配置するA案▽敷地の西半分を残すなど一定規模の余地を残し、地下1階地上3階建てとするB案▽建物の間口を大きくとり、南側に広場を設け、地下1階地上2階建てとするC案――の3案を提示。設計段階で、利用者動線・駐車場配置、イベントの継続性などの観点から適切な敷地利用の実現を検討する。
 駐車場は敷地内での台数確保が困難になる。このため、現佐倉図書館敷地に約25台を確保するほか、敷地内に身障者用駐車場を中心に15台程度を確保したうえで、周辺エリア全体で必要台数を確保する。
 整備スケジュールは、新年度から2か年で基本設計・実施設計を行い、20年度に着工、21年度までの2か年で建設し、21年度中の供用開始を目指す。
 周辺施設については、既存の佐倉図書館は市駐車場の代替地・複合施設駐車場としての利用を想定し、市史編さん室は売却する予定。k_times_comをフォローしましょう
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