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建通新聞社四国
2018/03/23

【香川】県水産審漁港漁場部会 18年漁港漁場承認

 香川県水産審議会漁港・漁場整備部会(松本タミ部会長)がこのほど開かれ、2018年度の漁港整備、漁場整備事業の計画案について承認した。また、16〜20年度の県水産業基本計画進行管理のうち同部会関連施策の▽漁場・藻場・干潟の創造、再生、保全▽漁港・漁業関連施設などの整備▽漁港地域の防災対策の推進▽漁村地域・里海の多面的機能の活用―で17年度実施事業と18年度以降の取り組みと課題を示し、部会からの意見を聴取した。県海域における藻場ビジョンの検証と評価を行い効率的な事業の展開を図るとした藻場ビジョン案も同部会に示した。
 18年度の県と市町の漁港整備事業計画では、南海トラフ対応を含む地震・津波対策(高潮対策)で、新規事業で高松市が房前漁港の護岸の測量試験に取り組む。この他、海岸堤防等老朽化対策事業で18年度新規に着手するのは、高松市が庵治漁港他2漁港でストックマネジメント計画を策定する。坂出市は西浦漁港他1漁港、観音寺市は花稲漁港他1漁港と伊吹漁港、多度津町は白方漁港、丸亀市は茂浦漁港、土庄町は見目漁港他1漁港、小豆島町は入部漁港他2漁港、直島町は積浦漁港他1漁港。いずれも各市町が漁港海岸施設の老朽化の診断調査等を行い、ストックマネジメント計画を策定する。
 18年度漁場整備計画では塩飽地区の多度津町佐柳地先(佐柳工区)でシーマーク礁やシェルナース礁1・3型、投石礁により0・4fのガラモ場を引き続き造成する。また、多度津町高見島西、丸亀市手島北地先で四国地方整備局との連携により覆砂を行う。この他、増殖場モニタリング調査では17年度から2カ年継続の三豊地区粟島工区(三豊市粟島)で、完了工区整備後の効果調査を実施。詫間工区(三豊市詫間)は18〜19年度の2カ年でガラモの繁茂状況と母藻の移植、付着生物量などの整備後の効果調査を行う。
 塩飽地区本島工区(丸亀市本島)では18年度に着底基質設置のための深浅測量と安定計算を委託。播磨灘東讃地区では18年度に三本松工区(東かがわ市)、津田工区(さぬき市)、牟礼工区(高松市)の3工区で着底基質設置のための深浅測量と安定計算の委託とともに、整備前・整備後比較のための、マコガレイ生息調査に向けた事前調査に着手する。

提供:建通新聞社