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建通新聞社(神奈川)
2018/03/27

【神奈川】県 設計者を特定 やまゆり園千木良園舎新築など


 神奈川県住宅営繕事務所は、「津久井やまゆり園千木良園舎(仮称)新築及び改修工事基本・実施設計業務」の委託先として奥野設計(横浜市中区)を特定した。簡易公募型プロポーザル手続きを進めていたもので、3月26日に技術提案の評価結果を明らかにした。2019年6月21日を委託期限とし、居住棟3棟などの新築工事(総延べ床面積約5100平方b)、管理棟などの改修工事(同約3400平方b)の基本・実施設計を進めてもらう。
 5者が参加した今回のプロポーザルでは、▽居住ゾーンと地域交流ゾーンを明確に区分することにより、利用者の安全確保と地域交流を両立させた配置計画▽採光・通風やプライバシーなどに配慮した平面計画▽屋根形状や間取りから「住まい」をイメージできる計画▽掘削土の抑制・有効利用等により工事費を縮減する計画―とした、奥野設計の提案を特に評価した。
 新園舎の整備予定地は相模原市緑区千木良476の敷地約2万5805平方b。新築する居住棟3棟は、敷地の南側を中心に配置する。いずれも鉄筋コンクリート造で、2階建て延べ2304平方bを1棟、平屋1093平方bを2棟とすることが条件。この他、鉄骨造平屋640平方bの渡り廊下も設ける。
 一方、改修の対象とするのは、管理棟(鉄筋コンクリート造2階建て延べ1454平方b)、厨房棟(同造地下1階地上1階建て延べ1324平方b)、体育館(同造2階建て延べ637平方b)、屋外プール。外壁改修や各種設備の更新などを想定している。
 19年度に着手する工事については、工期約16カ月、総工事費42億3000万円(税込み)を条件としている。施設の供用開始は21年度の予定。
 また、やまゆり園のもう一方の施設となる(仮称)芹が谷新園舎(横浜市港南区芹が谷2ノ1236ノ1他)については、整備計画の検討が進む。民活活力の導入も視野に入れた作業は、長大(東京都中央区)が担当。
 現時点で想定する施設の延べ床面積は、センター棟(約2100平方b)、居住棟1(約2300平方b)、居住棟2(約2300平方b)、渡り廊下(約700平方b)。センター棟と居住棟はいずれも地上2階建てで、構造は未定としている。

提供:建通新聞社