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日本工業経済新聞社(茨城)
2018/03/26

【茨城】堺町が優良住宅整備に3・1億円/18年度当初予算

 境町(橋本正裕町長)の2018年度当初予算が成立した。「子育て支援」「教育の充実」「冠水対策」「移住・定住の推進」に力点を置き、事業に取り組む。主なものでは、地域優良賃貸住宅に3億1173万9000円を計上し、PFIのBTO方式を活用し第2期整備に取り掛かる。このほか、圏央道境古河IC周辺開発に伴う区画整理地内の道路新設に7750万円、市街地エリアの雨水排水バイパス管整備に7500万円、猿島小学校と長田小学校の放課後児童クラブ整備に6992万6000円を盛り込んだ。
 一般会計の総額は110億9800万円で、前年度比5・7%(6億100万円)増。普通建設事業費は9億2391万8000円で、地域優良賃貸住宅の第1期整備や水害避難タワー建設などの完了に伴い同8・1%の減。
 地域優良賃貸住宅整備は、PFIのBTO方式を採用して民間のノウハウを生かし、境地区に中堅所得者向けの定住促進住宅を建設するもの。17年度には第1期整備を実施し、18年度は第2期に着手する。
 第2期整備では、境町字宮久保679ほか3筆の約3120uに、26戸の住宅棟を整備する計画。現在は民間事業者の公募型プロポーザルを進めており、提案書による審査を経て、5月にも優先交渉権者を選定。順調ならば6月議会に契約議案を諮る見通し。19年3月27日の引き渡しを目指す。
 道路新設改良事業では、境古河IC周辺開発に伴う土地区画整理事業に合わせて、区画道路の一部を新設する。道路新設改良工費7750万円を計上した。IC周辺開発に関連しては、水道事業会計の配水管施設工事費1億円などを設定している。
 道路関係では、町道1―1号線の改築に事業費1億円を充当。このうち宮戸川橋梁工事に8820万円、調査測量と設計委託に1100万円、不動産鑑定と画地評価委託に40万円、物件補償に40万円を配分している。
 また、道路維持管理に3078万7000円、道路ストック整備に4200万円、生活圏道路整備に7210万円を設定した。
 雨水排水バイパス管は、利根川左岸の市街地エリアに布設する。総延長は約573mを想定。工事費7500万円を予算化し、下流部側から整備に着手していく考え。20年度の完成を目指す。実施設計は褐コ設計(水戸市)が担当。
 放課後児童クラブでは、猿島小と長田小に整備する計画。猿島小では、余裕教室の児童クラブへの改修に1350万円を充てるほか、それに伴う昇降口の新設工事に1200万円を計上している。一方の長田小は、敷地内のプールを解体し児童クラブ(W造平屋、233・5u)を新築する計画で、事業費は5642万6000円。
 このほか河岸のまち活力再生プロジェクトとして、事業費7490万円を計上。(仮称)まちかどギャラリーの建設、観光コンテンツの充実、情報発信による観光地域づくりを実施する計画だ。