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日刊建設タイムズ社
2018/03/27

【千葉】整備計画の原案承認/県河川整備課/海老川流域懇談会を開催/河道改修5・5q、海老川調節池等

 県県土整備部河川整備課は23日、船橋市役所で「第8回海老川流域懇談会」(座長=高橋彌・元千葉工業大学教授)を開催した。懇談会では、海老川水系河川整備計画の原案について審議し、承認。同計画による河川工事は海老川で、河口〜八栄橋区間2・7qの河道改修や海老川調節池の新設、飯山満川で海老川合流点〜上池上流無名橋区間2・8qの河道改修や飯山満川調節池、飯山満川第2調節池の新設を計画。また、海老川排水機場は、施設長寿命化計画に基づき延命化を図る。
 計画対象期間は概ね30年とする。洪水対策では、1時間に約50oの降雨(年間超過率10分の1程度)による洪水を安全に流下させることを目標とし、この流量に対応した河道及び調節池の整備を行う。
 工事は、河道の流下能力を確保するための河道改修や河床掘削と、これに伴う橋梁改築、洪水を一時貯留するための調節池の整備などを行う。
 工事は、海老川が河口〜八栄橋区間2670mの河道改修と海老川調節池の新設、飯山満川が海老川合流点〜上池上流無名橋区間2780mの河道改修と飯山満川上池調節池と飯山満川2号調節池の新設を予定。
 海老川は河口から富士見橋区間の河道改修が概成。今後は、同区間の河床掘削、地盤改良、富士見橋上流から八栄橋区間の河道拡幅、築堤、河床掘削、護岸、橋梁改築、海老川調節池の整備を実施する。
 海老川調節池は、海老川の出水時に河道の流水を一時的にとどめ、下流への洪水軽減を図るために整備する。面積は約22haで、貯水能力は55万立方メートルの計画。工事は築堤、掘削、護岸、越流堤などを実施する。用地取得率は本年度で9割を超える。
 飯山満川は、飯山満川2号調節池周辺の河道改修に一部着手しており、今後は、飯山満川2号調節池の整備と海老川合流点から飯山満川上流上池上流無名橋区間の河道拡幅、築堤、河床掘削、護岸、橋梁改築を実施する。
 飯山満川下流では、海老川におけるまちづくりと一体となった整備を行っており、飯山満駅周辺の上流は東葉高速線と住宅が迫り、用地の制約が厳しいことから、直立護岸による整備を行う。
 飯山満川2号調節池は、面積約0・3haで、貯水容量が約2800立方メートル。飯山満川調節池は面積約0・9haで貯水容量約2万8000立方メートル。主な工事内容は築堤、掘削、護岸、越流堤など。
 一方、海老川排水機場は、約30年前の1988年に設置された施設。流域住民の生命・財産を守り、社会経済活動を支える治水上重要な施設であることから、長寿命化計画に基づき計画的な点検・整備・更新等を実施し、施設の延命化を図る。
 同計画の原案は03年度に策定。その後、事業の進捗や東日本大震災の発生などにより、データを追加・更新するとともに、津波・高潮対策などを追加した。今後、懇談会での意見を入れて原案を修正し、農林部局と環境部局、船橋市との協議を経て、最終的に国交省の同意を得て決定する。k_times_comをフォローしましょう
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