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建設新聞社(長崎)
2018/03/27

【長崎】大村市環境センター現地建替 概算132億円

大村市 29年度供用開始目指す
  温水プール併設も検討

 設備等の老朽化が次第に進む「大村市環境センター(森園町)」の施設に関して市は、現地で新たに建て替える方針を固めた。新センターでの1日の処理能力は138dとなる見込みで、建設費は概算で約132億円と試算されている。また、排出される熱を利用した温水プールの併設も検討。2018年度中に一般廃棄物処理基本計画を策定し、建て替え計画を盛り込む。29年度の供用開始が目標だ。
 焼却施設における耐用年数は一般的に見ておよそ30年とされている。大村市環境センターは、建設後約20年が経過。老朽化が進み維持管理費に多額の費用を要している状況だ。このため市は、環境調査や設計、工事などを含め10年程度を要するとして、早期に検討に入ることとした。老朽化が進む大村市環境センター
 新たに建て替えるのか、それとも延命化を図るのかが焦点の一つだった。これまでに市は▽延命化▽現地での建て替え▽移転建て替え―の3案を軸に検討を重ねてきた。コスト面などを重視。その結果、技術的に見て現在の敷地内での建て替えが可能であることを踏まえ、現地での建て替えが妥当と判断した。
 同センターは1997(平成9)年4月に供用開始。焼却施設のほか、し尿処理棟、事務所棟等で構成している。敷地2万2058平方b。鉄筋コンクリート造で工場棟7201平方b、し尿処理棟1380平方b、管理棟1128平方b、車庫棟356平方bなどがあり、焼却炉は3基が稼動。市は30年施設を持たせるため11―14年度までの間、約9億円の費用を投じて更新工事を行った経緯がある。ksrogo