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建通新聞社
2018/03/29

【大阪】労働福祉C 仮移転施設工事に着手へ

大阪府は2018年度、あいりん総合センター(大阪市西成区)内にある労働福祉センターの仮移転に向け、移転先施設の新築工事に着手する。当初予算案に事業費約7億円を計上。南海電気鉄道に工事を委託し、18年度内の完成を目指す。
 仮移転先は西成区萩之茶屋1丁目にある南海電鉄高架下の敷地約1200平方b。新築規模は重量鉄骨造2階建て延べ1517平方b。高架下のため、騒音・振動軽減仕様とする。1階に労働者スペース(職業・技能訓練室、相談コーナー)など、2階に事務所スペースなどを配置する。 
 あいりん総合センターは、国のあいりん労働公共職業安定所、府の労働福祉センター、大阪市の社会医療センター、市営萩之茶屋第1住宅が入る複合施設。建築後約50年が経過していることや、一部耐震基準を満たしていないため、建て替えなどによる耐震化を検討してきた。
 計画では、市営萩之茶屋第1住宅(工事中)と同第2住宅、社会医療センターを萩之茶屋小学校跡地に移転新築し、あいりん総合センターに労働部門を残して建て替える。
 現在のスケジュールでは、18年度に労働部門を南海電鉄高架下に仮移転し、19〜20年度に既存施設の撤去工事と新施設の基本計画・設計を進める。21年度から新施設の建設工事に着手する予定だ。
 現在のあいりん総合センターと萩之茶屋第2住宅は隣接しており、両施設を解体すると広大な敷地が生まれることになる。今後、新築するあいりん総合センターや、同敷地を生かしたまちづくりの方針を地元住民らと協議していく方針だ。