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日本工業経済新聞社(茨城)
2018/04/02

【茨城】下妻地方広域事務組合が基幹設備改良に10億円/2018年度当初予算

 下妻市、八千代町、常総市(石下地区)、筑西市(関城地区)で構成する下妻地方広域事務組合(管理者=稲葉本治下妻市長)の2018年度予算がまとまった。主なものでは、2年目を迎えるクリーンポート・きぬの基幹的設備改良事業に10億4902万5000円を計上したほか、各施設の維持補修工事などを盛り込んでいる。また、クリーンパーク・きぬで次期最終処分場の基本構想委託料572万4000円を設定し、整備に乗り出す。

 一般会計の総額は6048万3000円で、前年度比6・3%(357万1000円)の増。特別会計は、フィットネスパーク・きぬが2億6708万4000円で同1%増、城山公苑が1億7123万6000円で同2・9%減、クリーンポート・きぬが18億4195万円で同28・6%増、ヘキサホール・きぬが1億1537万5000円で同11・8%増、クリーンパーク・きぬが1億426万円で同14・4%減。
 ごみ処理施設「クリーンポート・きぬ」(下妻市中居指1100)では、基幹的設備改良事業として施設の長寿命化を推進。17年7月に施工者が決定し、日立造船鞄結椁{社(東京都品川区)が担当。工期は20年3月23日まで。17年度は受配電設備や制御盤、ごみクレーン、切断機コンベヤーなどの更新工事を実施した。
 施工者の決定に伴い、17年度予算で措置した3カ年継続費を修正。年度割り額を17年度6億212万7000円、18年度10億4902万5000円、19年度12億6916万8000円とし、総額を29億2032万円に減額した。このうち18年度事業費の内訳は、改良工事費10億3908万9000円、施工監理委託料993万6000円。
 クリーンポート・きぬではこのほか、焼却設備、排ガス処理設備、粗大ごみ処理設備、燃焼ガス冷却設備などの補修工事に1億424万2000円、ベルトやチェーンなど各種コンベア補修に918万円。
 最終処分場「クリーンパーク・きぬ」(八千代町大渡戸390)では、15〜16年度にかけて整備した浸出水処理施設に伴う、旧施設の機器整備に851万2000円を設定。このほか管理棟の1階でエアコン工事を計画し、工事費240万900円を計上した。
 また、次期最終処分場整備の基本構想委託に572万4000円、現埋立施設の第2区画においてキャッピングの設計委託に559万5000円を付けた。どちらも18年度の策定を目指す。
 総合公園「フィットネスパーク・きぬ」(下妻市中居指1126)では、温泉設備関係、ろ過装置の制御設備、温水ポンプ、給水ユニット、貯水槽などの補修工事に1579万円、ファンコイルユニット42台の更新工事に2419万2000円を設定。主要施設の「ほっとランド・きぬ」の概要は、RC造地下1階地上2階建て、延べ3598・94u。
 し尿処理施設「城山公苑」(常総市馬場364)では、施設機器補修工事に3155万円を充当。このうち遠心分離機の定期整備に約1100万円を配分している。施設概要はRC造およびS造2階建て、延べ1868・13u。
 葬斎場「ヘキサホール・きぬ」(下妻市下栗250)では、火葬炉補修として台車ブロックや電気集じん機板の交換などに1541万7000円、施設内の照明器具のLED化に419万1000円を計上。また、待合室(1室)の洋室化改修と間仕切り撤去に410万6000円を設定している。