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日刊建設タイムズ社
2018/04/03

【千葉】10日まで参加表明受付/図書館のあり方策定支援/柏市がプロポーザル実施

 柏市生涯学習課は2日、「図書館のあり方策定支援業務委託」の公募型プロポーザル手続きを開始した。図書館の本館や17館ある分館について、今後、公共施設等総合管理計画に基づく個別施設計画を策定することになるため、その前提となる基本的な考え方を整理することにした。今月10日に参加意思表明書の受付を締め切り、同13日に参加資格確認結果を通知。質疑応答を経て、5月10日に提案書等の提出を締め切る。選定結果の通知は同18日、契約は同31日に予定している。
 参加資格要件は、官公庁発注の公立図書館のあり方策定や新築・改修に関する基本構想・基本計画策定に関する業務を元請または協力者として適正に履行し、完了した実績を有することなど。委託期間は6月1日から2019年3月31日まで。委託上限額(消費税を含む)は905万7000円とする。
 業務内容は、@図書館のあり方案(事務局案)の作成(市が作成した原案について、専門的立場からの助言・提言を行う)A現状把握(図書館の現状を調査し、案の作成や市民に提示する際に必要な情報を整理する)B市民との合意形成(あり方案をもとに、パブリックコメントを実施し、市民の合意形成を行うほか、合意形成に必要な会議等への参加、会議資料や議事録等の作成等の支援)C「柏市図書館のあり方」の作成。
 「人生100年時代」を迎え、教育や仕事、老後に対する考え方が変わってきている中で、生涯学習の重要性が改めて指摘されている。一方で、昨今の図書館についてはベストセラー小説の貸出を中心とした趣味娯楽のための施設、一部利用者への偏りといった問題も提起されており、こうした社会情勢の変化も踏まえながら柏市らしい図書館の基本理念を定め、この理念に基づいて施設整備及び図書館運営を行う。
 同市では、市民の要望もあり2006年度から新たな中央図書館の建設に向けて具体的な検討に着手。06年度に基本構想、07年度に基本計画を策定し、整備場所を当時の柏駅東口D街区第1地区再開発ビル内(3フロアを使用)とした。その際、延べ床面積を約6000u、開架図書を約20万冊、閉架図書を約40万冊とした。
 また、08年度には再開発ビル内への整備を前提に内装設計(基本計画書)を行ったものの、当時の経済情勢の悪化で再開発ビルが商業床主体から商業・住宅床に転換されたことや、市の厳しい経済状況もあり、10年度に新たな施設整備を行わないことを決定。既設の本館及び17か所の分館を活用しながら、サービスの向上に努めることとした。
 その後、17年3月に公共施設等総合管理計画「基本方針編」を策定し、施設機能の再編と総量の縮減、計画的な保全による施設の長寿命化及び財産の活用と管理運営費の縮減の3つの方針を定め、今後、個別施設再編方針や個別施設計画の策定を行うことから、図書館についても前提となる基本的なあり方を整理することにした。k_times_comをフォローしましょう
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