トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社四国
2018/04/03

【高知】高知県 インフラ使用側からのニーズ対応例報告

 高知県は3月28日、社会資本整備推進本部(本部長=尾ア正直知事)の第4回会議を開催し、これまでの会議で出されたインフラを使う側からのニーズに対応し、2018年度から新規着手または重点化する取り組みを報告した。越知町が仁淀川に整備するキャンプ場へのアクセス道路や、集落活動センターへのアクセス道路整備など具体例を示し、18年度以降も庁内で情報共有する方向性を確認した。
 越知町は、仁淀川沿いの日ノ瀬清流公園にキャンプサイト30区画とモバイルハウス10棟を備えたキャンプ場を4月22日にオープンさせる他、宮の前公園にも19年4月完成を目指しキャンプ場を整備する。しかし、いの町からキャンプ場へのアクセス道路である県道伊野仁淀線で、道幅が狭く急カーブや落石危険箇所がある。そのため、県は越知町の黒瀬〜片岡地区で延長860bのバイパスを整備、18年度は予算額4400万円で、仁淀川に架ける橋梁や用地買収を実施する。
 集落活動センターへのアクセス道路整備については、以前の会議で示された本山町の県道坂瀬吉野線の他、安芸市の県道大久保伊尾木線、県道奈比賀川北線、いの町の県道石鎚公園線、梼原町の県道城川梼原線、四万十市の県道西土佐松野線、黒潮町の県道岡本大方線で1・5車線的道路整備を実施する。
 観光面では、遮熱性舗装によるよさこい祭りの踊り子や観客にやさしい道路環境整備を愛宕競演場がある県道高知本山線(延長510b)で実施する。同線では17年度に一部区間で同様の舗装を行った結果、効果が見られたため、18年度予算には3100万円を計上、残区間の整備を進める。
 産業振興では、南国市が整備する「ものづくりサポートセンター(仮称)」に合わせ、県道南国野市線の歩道整備に着手する。18年度予算には5200万円を計上、設計や用地買収を進める。
 南海トラフ地震では、総合防災拠点となる春野総合運動公園の体育館と屋内運動場を支援物資集積所として活用するため、照明のLED化を進める。18年度は体育館大アリーナで設計を実施する。
 この他、日下川や宇治川で進めている浸水対策、奈半利川清水バイパスの整備、都市計画道路高知駅秦南町線の街路整備、高知新港のインフラ整備など、重点的に取り組む事業について担当課の課長が説明した。
 また、農業振興部、林業振興・環境部、漁業振興部もインフラ整備に関わる担当課の18年度当初予算のポイントや事業概要について述べた。
 同会議は、全部局でインフラ整備についての情報を共有し、社会資本整備の効率的・効果的な推進につなげるため、17年度から庁内に設置、計4回の会合を開いた。県では18年度も同会議を続ける意向で、1回目の会合を5月に開催する予定。

提供:建通新聞社