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日刊建設タイムズ社
2018/04/05

【千葉】本年度で基本計画等/君津市/衛生センター次期施設/日量60キロリットル、20年度着工

 君津市環境衛生課は、衛生センターの次期施設の整備を計画。本年度予算に委託費2385万円を計上し、施設整備基本計画、生活環境影響調査、測量、地質調査、既存施設のアスベスト調査などを実施する。昨年度は循環型社会形成推進地域計画を策定し、国に提出した。策定業務は日本環境衛生センター(神奈川県川崎市川崎区四谷上町10―6)が担当。2020年度に着工し、21年度までの2か年で建設、22年度当初の供用開始を目指す。
 本年度の業務のうち、基本計画は随意契約での委託を予定し、ほかは指名競争入札で、いずれも第1四半期の発注を予定する。工期は基本計画と生活環境影響調査が10か月、ほかは4か月を見込む。
 衛生センター(戸崎2650―1)は1973年4月に稼働。稼働以来44年を経過し、耐用年数(30年)を大きく超え、経年劣化による設備類の不具合も多く、維持管理費用が高額になっている。このため、新たな施設の整備を計画した。
 新施設は、国の「循環型社会形成推進交付金」を活用し、従来の衛生処理に加えて汚泥の資源化、再利用等を組み込んだ「汚泥再生処理センター」として整備する計画。資源化では、発生汚泥を助燃剤化し、君津地域広域廃棄物処理施設で再利用する。施設のうち、03〜04年度の改修工事で建設した水槽設備は、今後の継続使用に耐えられることから、新施設でも活用し、工費を抑制する方針。ただ、本年度の基本計画の中で費用対効果を検討し、経済的効果が認められない場合は継続使用はしない。
 施設の処理能力は日量60キロリットル(し尿5キロリットル、浄化槽汚泥55キロリットル)を予定。既存施設の能力が100キロリットルで、これを下回るが、下水道整備が進んでいることから規模を縮小する。また、県道小櫃佐貫停車場線に埋設している処理浄化水放流管(全長4q)及び処理用水の水源(2号井、3号井)については継続使用する。
 建設場所は、現施設の敷地に余裕があることから現在地で整備する。
 事業スケジュールは、本年度で基本計画等を策定し、19年度に仕様書等を作成して業者を選定。20〜21年度の2か年で建設し、22年度当初の供用開始を目指す。発注方式は設計・施工一括方式(性能発注方式)を検討。
 同センターの敷地面積は4万7566・20u。処理方法は二段活性汚泥、湿式酸化方式。年間の処理量は、し尿が2040キロリットル、浄化槽汚泥が1万8072キロリットル。工事の施工は日立造船。水質規制に対応するため、04年度に改造工事を実施。同工事も日立造船が施工した。k_times_comをフォローしましょう
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