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北陸工業新聞社
2018/04/07

【福井】再選した河合永充永平寺町長に聞く/伝統と先端技術の融合で地域創生/「建設業いる安心を肌で」 

 任期満了に伴う永平寺町長選挙で無投票で再選を果たした河合永充氏。1期目では新たな産業振興などに目を向けた「自動走行実証実験」や「禅のブランド化」などの事業を展開する一方で、小中学校施設の改修や永平寺門前の旧参道整備など公共事業も着実に推し進めた。2期目を迎える河合氏に、今後の施策等を伺った。
〈好循環へ〉
 無投票での当選については、町民からの「もっとがんばれ」という激励と捉える。「1期目で撒いてきた多くの種をこの2期目で成長させ、花を咲かせ、その実を収穫していきたい。またその実から、更なる種を撒いていくことも求められている」と、施策を町の発展に繋げる好循環を目指す。
〈最終目標〉
 1期目では永平寺参ろーどを利用した電気自動車による「自動走行実証実験」や、大本山永平寺とも連携した「禅のブランド化」など伝統と先端技術の融合による地域課題解決に全力で取り組んだ。また、中部縦貫自動車道永平寺大野道路の全通や北陸新幹線の延伸など高速交通ネットワークの整備が進む中、地域未来投資促進法などを活用した企業誘致等も活発に進められている。「国の補助を活用した企業誘致など、さまざまな工夫を行いながら地域創生につなげることが役場の務め。ただどの施策についても、あくまで町を発展させる手段であり、それによって社会保障を充実させ、最終的に住民の方に少しでも多くの幸せを感じてもらうことが目標とうことを、忘れてはならない」と強調する。
〈維持修繕〉
 今年度の公共事業については、6月補正予算において肉付けをすべく、現在、議論を進めているところ。今後の公共工事のあり方は「インフラの老朽化が大きな課題で、維持・修繕がこれまでよりも大きな割合を占めることとなる」との考えを示す。また町が管理する公共施設については、本当に必要な施設かどうかを見極め、統廃合を進めていく方針だ。
〈感謝〉
 今冬は永平寺町を含めた嶺北地方が記録的な大雪に見舞われ、建設業を中心とした関係者は昼夜を問わない除雪作業を余儀なくされた。「ただ今年は大雪となった2月6日以前から、すでに建設業者の方には除雪で大きな苦労を掛けていた」と言い「地元に建設業者のみなさんがいてくれることの安心感を、本当に肌で感じた。感謝を言葉で表すことができないほど、感謝している」と心からのお礼を述べた。

かわい・ひさみつ
 1973年生まれ、45歳 福井工業大学卒 2006年に永平寺町議会議員に就任し、2010年8月から2012年7月までは、同町議会議長も務めた。趣味は昨年から凝りだしたという自転車で「夏の時期は早起きして、出勤前に川沿いを走ってました」と笑う。

hokuriku