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北陸工業新聞社
2018/04/05

【富山】30周年迎え土・建一本化/スター総合建設社長澤田聡氏/「チーム力の最大化図る」 

 スター総合建設(富山市桜木町)は、3月に設立30周年を迎えた。建設事業部の設立やチーム力の最大化などを推し進め、持続的成長へ新たな歩みを始める。
 ◆地元貢献 佐藤工業子会社のサトーリフォームとして88年に設立。佐藤関連などのリフォーム工事を手がけ、グループOBを受け入れてきた。97年に社名をスター総合建築に変更した。澤田聡社長は「地元業者としてのステージに上がり、県や市町村の工事を受注する役割も担い、リニューアルをはじめ地元の建築に貢献できる会社になった」と捉え、地域に根ざした事業を展開してきた。顧客ニーズに的確に対応するため、設計提案力の充実を図り、「設計と施工は一連のつながった事業。行政との調整を含む懇切丁寧な対応で、最適な答えを導くサービスの提供に努めてきた」とし、積み重ねてきた30年の実績と信頼を強調する。
 ◆建設事業部 16年4月に土木系の佐栄建設と合併し、現社名に変更。土木事業の強化を模索する中、30周年を機に組織改革の柱として、4月1日から建設事業部を立ち上げた。工事部、設計部、営業部からなり、「建築と土木の区分をなくし、事業部として一本化した。工事全体を取りまとめ、コミュニケーションと情報共有を進めていく」と総合建設業としての強みを発揮し、人材育成の充実にもつなげる。このほか、情報端末を活用して、社内のペーパーレス化を推進していく。06年のISO9001認証に続き、「環境マネジメントシステムであるISO14001の取得に向け、準備を進める」と説明し、品質と環境への継続的改善に取り組む。
 ◆パートナーへ スター(STAR)の頭文字から、Satisfaction(満足)Trust(信頼)Assurance(保証)Relief(安心)を社是に掲げる。「今後は、お客様からパートナーと呼ばれる企業を目指したい。全社員がそういう気持ちで取り組んでほしい。チーム力の最大化を図る」との方針を示す。個人と組織の力を高め、選ばれる企業から一層の進化を遂げる。今冬の大雪で工期が延びた案件では、書類作成が間に合わない状況となったが、多くの社員が残業にもかかわらず、現場へ応援に駆けつけた。「チームになったと実感し、うれしかった」と率直に語る。社員に対しクリエーターとしての姿勢を求め続けている。「現場が営業。つくった品物で評価され、次の仕事につながるという考え方が定着してきた。誰が担当でも遜色なく対応できる」と力を込める。
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 さわだ・さとし 54年生まれ。千葉工業大学工学部建築学科卒。77年に佐藤工業入社。クロスランドおやべ、オーバード・ホールなどの現場を担当したほか、技術部長や建築事業部長などを歴任。14年6月から現職。趣味はラグビーで、11月にねんりんピック富山の交流大会に出場する予定。

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