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建通新聞社(中部)
2018/04/11

【愛知】千種区役所改築計画 現地改築基本に調査を 名古屋市

 名古屋市市民経済局は、千種区役所の改築に向けた検討で、2018年度はオフィスレイアウトや必要スペースなどの検討調査業務を委託するとともに、区役所と合築している共同住宅権利者との協議を進める方針だ。関係者協議の進展に応じて、区役所改築に向けた基本構想を18年度内に取りまとめることも視野に入れて準備を進める考え。
 区役所は千種区覚王山通8ノ37に所在。既存建物は鉄骨鉄筋コンクリート造で、地下3階から地上3階までが区役所、地上4階から12階までがUR都市機構の市街地住宅(池下第二住宅、管理戸数188戸)となっている。区役所部には区役所機能の他、保健所が入居している。区役所部分の延べ床面積は8648平方b。敷地面積は3513平方b。1970年の完成で、老朽化が進んでいるとともに住宅部分の耐震性能が不足しているため改築を計画することとした。
 改築は現地改築を基本としつつ、移転改築も視野に入れている。17年度に基礎調査業務を実施、施設構成やイメージ図の作成、整備手法の検討、概略コスト算出の他、移転する場合に複数の公有地候補のリストアップを行った。18年度の調査業務では、レイアウト検討や必要スペースの検討などを実施する考え。UR都市機構との協議が進めば、17〜18年度の基礎調査業務を踏まえて基本構想の策定を18年度内に取りまとめる方針だ。
 市では区役所の改築に当たり、住民に身近な行政サービスを提供している土木事務所を区役所施設内に配置する方針を打ち出している。現在の区役所、保健所機能とともに土木事務所の機能も盛り込んだ施設再整備が見込まれる。また、同区内では千種図書館が耐震性能の不足やバリアフリー上の課題を抱えている。
 UR都市機構の池下第二住宅は、同機構が08年にまとめた「UR賃貸住宅ストック再生・再編方針」によると、土地所有者に返還する住宅として位置付けられている。

提供:建通新聞社