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建通新聞社
2018/04/12

【大阪】民活導入で鶴見緑地再生へ 大阪市

大阪市は、花博記念公園鶴見緑地の再生・魅力向上に向け、民間活力の導入による整備を検討している。2018年度当初予算案に約2億6000万円を計上し、事業スキームや整備の方向性などを検討する。早ければ19年度に民間事業者を公募する方針だ。
 同緑地は、大阪市鶴見区、守口市高瀬などに位置。1990年には「国際花と緑の博覧会」(花博)の会場になった。面積は約125f。用途地域は第1種住居地域、第2種住居地域。主な既存施設は、迎賓館、国際陳列館、咲くやこの花館、国際庭園、水の館、鶴見緑地球技場などがある。施設や設備の老朽化への対応、魅力が薄れた施設の利活用などが課題となっている。
 市では17年度、民間活力導入の可能性を探るため、マーケット・サウンディング調査を実施。その結果、不動産開発、造園、建築関連企業など14団体から、飲食店・屋内外遊戯施設などの他、既存施設を活用したフラワーガーデンやアウトドア事業などの提案があった。また、規制緩和について、大規模物販施設の設置や建ぺい率の緩和に関する意見があった。
 市は18年度、これらの調査結果を踏まえて事業スキームなどの詳細を詰める。現在の管理運営事業者の契約期間が19年度末までとなっており、早ければ19年度早期に民間事業者を公募する。民間活力の導入が実現すれば、市内では大阪城公園、天王寺公園に続き3例目となる。