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建通新聞社(静岡)
2018/04/16

【静岡】静岡県 事業着手準備制度で5カ所新規着手へ

 静岡県は、今年3月に開いた事業着手検討会議で、藤枝黒俣線(藤枝市市之瀬)道路拡幅など5カ所の新規事業化を決定した。5カ所は今後、測量と設計を行い、用地買収、工事へと進めていく。
 藤枝黒俣線は、藤枝市街と市北部地域を結ぶ幹線道路であり、地域の生活道路として重要な路線。バス路線で人家が連担する対象区間は、狭隘(道路幅員5・2b)で車両のすれ違いが困難な状況であるため、延長400b間について道路の拡幅(計画幅員7b)を行い安全で円滑な交通環境の確保を図る。島田土木事務所が担当。
 他の4カ所について見ると、下田松崎線は下田市と松崎町を結ぶ幹線道路であり、地域の生活道路として、また、第2次緊急輸送路として重要な路線となっている。現況道路(幅員5・5b)は、道路線形と視距の不良により、通行車両のすれ違いが困難な状況。このため、延長200b間(松崎町小杉原)を対象に、道路線形を改良し通行車両と歩行者の安全を確保する。道路拡幅後の計画幅員は7・5b。下田土木事務所が担当。
 国道414号は、伊豆半島を縦断する幹線道路であり、地域の生活道路として、また、伊豆の観光を支える道路として重要な路線となっている。現況道路(幅員6・5b)は、S字カーブで線形が悪く、十分な路肩幅員も確保されていないことから、大型車のすれ違いが困難な状況にあり、ガードレールへの接触事故が多発している。このため、延長100b間(伊豆市湯ケ島)を対象に、道路の拡幅を行い安全で円滑な交通環境の確保を図る。道路拡幅後の計画幅員は7・5b。沼津土木事務所が担当。
 吉田大東線は、吉田町と掛川市を結ぶ幹線道路。近隣には勝間田小学校や勝間田保育園があり、現況道路(幅員6・5b)は小学校の通学路に指定されているが、対象区間(牧之原市勝間)では歩道が未整備となっている。14年度に実施された通学路合同点検で対策が必要な箇所とされたことから、延長160b間を対象に歩道整備(片側歩道)を行い交通環境改善し、地域の“安全・安心”を確保する。歩道工、交差点改良後の計画幅員は10b。島田土木事務所が担当。
 磐田掛川線は、磐田市と掛川市を結ぶ幹線道路であり、沿線には中東遠総合医療センターが立地するなど、地域の生活道路として重要な路線となっている。同路線と中野諸井線が交差する中村交差点から東へ約450b区間は歩道が整備されておらず、近隣の浅羽北小学校の児童と浅羽中学校の生徒は、通学路を迂回している。13年度に実施された通学路合同点検で対策が必要な箇所とされたことから、延長100b間(袋井市浅岡)を対象に歩道整備(両側歩道)を行い交通環境改善し、地域の“安全・安心”を確保する。歩道整備後の計画幅員は12b。袋井土木事務所が担当。
 同事業は、事業着手準備制度に基づいて、事業化に先立って地域住民や市町とワークショップを通して地域の課題・問題点などを話し合い、地元との合意形成を進めていた。今回の5カ所を加えて87カ所の着手が決定している。


提供:建通新聞社
(2018/4/16)

建通新聞社 静岡支社