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建通新聞社(東京)
2018/04/16

【東京】都 広尾病院は“居ながら改築”

 東京都病院経営本部は広尾病院の建て替えに伴う前提条件をまとめた。2017年11月に策定した基本構想を踏まえ、“居ながら改築”の手法を採用し、現在地で運営しながら400床の規模に建て替えるとともに、隣接する広尾看護専門学校を別地に一時移転した上で延べ床面積7500平方bの規模で建て替える。職員宿舎については、敷地内に改めて建設するのか検討する。この条件を基に今後、基本計画の策定作業を進めていく。
 広尾病院(渋谷区恵比寿2ノ34ノ10)の現在の建物規模は、本館が鉄骨鉄筋コンクリート造地下2階地上8階塔屋2階建て延べ3万4104平方b(1980年完成)、別館が鉄骨造3階建て延べ2120平方b、2000年完成)、看護師宿舎(さくら寮)が鉄筋コンクリート造5階建て延べ1578平方b(87年完成)、災害研修施設・看護師宿舎(レドマス広尾)が鉄骨造4階建て延べ1837平方b(04年完成)などで、施設全体の延べ床面積は4万0623平方b。一定の耐震性を確保しているものの老朽化が進行しており、災害拠点病院としての機能強化も求められている。そこで基幹災害拠点病院の機能を確保・強化する形建て替える。
 17年度に策定した基本構想では、現在の病床(469床)を400床程度に縮小し、隣接する看護専門学校の用地などを活用して現在地で建て替える方針を打ち出した。大規模地震が発生した場合でも診療を継続できるよう免震構造とするとともに、災害拠点病院としての機能を維持するため、地上部に自家発電設備設置やガスコージェネレーションシステムを導入する。容積率のさらなる活用や看護学校スペースの転用により、災害時には平時の2倍の入院患者を受け入れられるようにする考えだ。
 建て替えに当たっては、現在地で運営をしながら工事を進める“居ながら改築”の手法を採用。整備期間中の診察規模については、可能な限り現状の規模を維持する。
 また、病院に隣接し、同様に老朽化している広尾看護専門学校(鉄筋コンクリート造4階建て延べ2526平方bの学校棟、同造6階建て延べ3083平方bの寄宿舎、鉄骨造平屋392平方bの体育館で構成、全て71年完成)についても、別の用地に仮移転した上で現在の敷地内で建て替える。職員宿舎については整備期間中、近接地に機能を確保するが、敷地内に再整備するかどうか検討する。
 今後、周辺を含めた敷地の現況や各種法規制による制限などを確認した上で、新たな病院と看護専門学校の施設配置、建物・設備や部門・機能の配置と規模、既存施設解体から新築までのスケジュール、仮設計画などを検討。基本設計から工事完了までの概算事業費を算出し、基本計画として取りまとめていく。

提供:建通新聞社