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日刊建設工業新聞
2018/04/17

【鳥取】大分土砂崩れ受け/イエロー区域で緊急点検

 大分県中津市の大規模な土砂崩れを受け、県土整備部は県内の土砂災害警戒区域(イエローゾーン)で同じような地形、地質を対象に緊急点検する方針を16日までに固めた。地質専門家の意見を踏まえ、点検カ所の抽出作業に入っている。
 今月11日、中津市耶馬渓町の現地では幅200b、高さ100bにわたって約16万立方bの土砂が崩落。原因は、火山噴出物が固まってできる溶結凝灰岩などの岩盤が風化によって崩れ、上部にかぶさっていた土砂を巻き込んで崩壊したと指摘されている。
 同部は「同様の地質である火山砕屑物が大山周辺に広がっている」(治山砂防課)と説明。その上で、県内約6000カ所のイエロー区域のうち、斜面の高さ100b以上は200カ所程度あるという。
 現在、藤村尚鳥取大学名誉教授ら地盤工学の専門家から助言を受け、点検カ所の絞り込みや具体的な点検方法を検討している。
 点検は出水期の6月までに終えることにしており、調査の実施は県測量設計業協会に依頼する。地中深くの変化をとらえることは難しく、県治山砂防課では「住民に対しては何らかの予兆があれば知らせてもらうなど、注意喚起も併せてやりたい」と話している。


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