トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(神奈川)
2018/04/18

【神奈川】県 17年度発注工事の賃金実態調査

 神奈川県は、2017年度発注工事における賃金実態調査の結果をまとめた。それによると、労働者の平均賃金は、回答のあった22職種の全てが1100円以上(時給換算)の水準にあることが分かった。最低賃金については、最も低い職種でも、最低賃金法の定め(956円)以上の額が確保されている。回答対象の労働者数が最も多かった「普通作業員」は、前年度比34円増の1967円だった。また、公共工事設計労務単価(17年度)との比較では、「橋りょう特殊工」が唯一上回っている。8割〜9割の水準にある職種は15に上る。「塗装工」など3職種は5割台にとどまった。
 実態調査は、昨年の11月から今年1月にかけて実施したもの。県土整備局発注工事の受注者と、その下請け企業が支払った賃金を調べた。その結果、対象事業者354社の約6割に当たる220社が回答を寄せた。回答サンプルとなった労働者数は723人。回答事業者数、労働者数とも前回調査より20%以上増えている。
 各職種の最高賃金と最低賃金を見ると、22職種中、「普通作業員」や「造園工」など13職種で2倍以上の開きがある。賃金差が最も大きいのは「法面工」の3497円で、「普通作業員」の3007円、「運転手(特殊)」の2736円などがこれに続いている。
 年齢や経験年数による賃金比較では、10〜20代の若年労働者よりも30〜50代、経験が浅い労働者よりも経験年数10年以上の労働者が高い傾向にある。ただ、「交通誘導員」については、年齢や経験年数による明らかな格差は見られない。
 常勤や日雇いといった雇用形態による違い、元請け・下請け間の比較でも賃金に大きな格差はなかった。
 また、前年度との増減を見ると、「鉄筋工」など11職種が増加した一方で、「とび工」など6職種が減少している(比較データのない「トンネル特殊工」など5職種を除く)。
 調査ではこの他、公共工事設計労務単価との比較を行っている。それによると、「橋りょう特殊工」「橋りょう塗装工」「運転手(特殊)」「設備機械工」「交通誘導員A」「防水工」「電工」「運転手(一般)」が9割以上の水準にある。中でも「橋りょう特殊工」は労務単価超えした唯一の職種。割合が低い職種は「トンネル特殊工
」(53・8%)、「型わく工」(56・6%)、「塗装工」(59・9%)など。
 賃金実態調査は13年度から行っているもの。県では、今後も調査を継続し、検討のための基礎材料としてデータを蓄積していく方針だ。

提供:建通新聞社