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北陸工業新聞社
2018/04/21

【石川】農振除外へ協議進む/福島・吉原町の新産業団地/能美市 

 能美市は、福島町および吉原町地内で計画する新たな産業団地について、農業振興区域の除外許可を得るため、引き続き国や県など関係機関と協議や手続きを進め、早期事業化を目指す。
 新産業団地の候補地は市道根上国道線東側で、福島東交差点の周辺となる。開発予定面積は27・9ヘクタールを想定。3月に供用した北陸自動車道能美根上スマートインターチェンジに近く、加賀海浜産業道路や4車線化が進む国道8号なども近接し、交通の利便性に優れている。これまでの企業訪問などでも、進出先エリアとしてのニーズが高かった。
 この地域は、農業振興区域であるため、農村地域工業等導入促進法(農工法)を活用し、産業団地の開発を目指していたが、法律の一部改正(農村産業法)でサービス業や医療・福祉などの業種も農地転用の対象になるという。
 この改正に伴い、農地区域の開発については新たな様式での計画書作成や手続きなどが必要であり、市は農村産業法の早期適用に向けて関係機関と連携し、実施計画書の作成などを進めている。支援業務は、日本海コンサルタントが担当している。
 同市では近年、企業進出や工場拡張などの動きが活発化しており、既存の産業団地は完売が相次いでいる。このような状況を踏まえ、市は新たな産業団地を整備し、企業のさらなる進出需要に対応していきたい考えだ。

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